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7月14日(現地)は、フランス革命記念日である。通称、「パリ祭」だ。安倍首相も出席予定だったが、九州・中国地方を襲った豪雨の被害対策で欠席した。このパリ祭に、日本の自衛隊が招待されており、軍事パレードに参加した。この際、国旗のほかに旭日旗を掲げて行進したと韓国メディアが批判している。

 

韓国では、旭日旗を戦犯旗と呼んでいる。ドイツ・ヒトラーの「ハーケンクロイツ」と同一視して蛇蝎のごとく嫌っている結果だ。韓国のある大学教授は、世界中に現れる旭日模様でデザイン商品にまで目を配り廃棄させるという徹底ぶりである。「ご苦労さん」と言うしかないが、日本では旭日デザインがアサヒビールや朝日新聞の「社旗」のような存在だった。韓国の影響なのか、前記企業の商標には見られないようだ。

 

韓国は旭日旗を忌避するが、陸上自衛隊旗であり自衛艦旗である。世界に通用してどこからも苦情はきていないのだ。ヒトラーのハーケンクロイツ」は、ユダヤ人虐殺という人種滅亡を謀った犯罪ゆえに掲揚を禁じられている。旭日旗は、太平洋戦争の際に戦地に持ち込まれたが、ユダヤ人虐殺のごとき犯罪に手を染めたわけでない。その点が、根本的な違いである。韓国は、ベトナム戦争に参戦してベトナムで村ごと村民虐殺を行なっている。この理由で、韓国軍旗は許されないはずだが、自国に不利なことは例によって「沈黙」だ。

 

韓国が、日章旗を問題にせず旭日旗だけを狙い撃ちしている理由は何か。

 

太平洋戦争では、日章旗も当然に日本軍が軍旗と一緒に掲げている。その日章旗に沈黙して旭日旗を批判するのは、日本をドイツ並の「戦争犯罪国家」として告発したいからだ。そのドイツは戦後、自らの犯罪行為を世界に謝罪した。日本は、ドイツのように「跪く(ひざまづく)」謝罪をしていない。韓国に対して日本の首相が、ドイツのように跪けと要求しているのだ。

 

その際、韓国人の使う論法はこうだろう。

 

ドイツ=ハーケンクロイツ=跪く謝罪。日本=旭日旗=跪いた謝罪拒否という図式である。韓国社会は、儒教国家ゆえに「メンツ」の国である。これにプラスして「実利」を求める。「実利」は、日韓基本条約(1965年)で膨大な賠償金を得た。次は、跪いた謝罪の要求だろう。これが実現しない限り、旭日旗=戦犯国という位置づけで日本批判を続けるに違いない。

 

『中央日報』(7月16日付)は、「旭日旗を翻しながらパリ市内を行進した日本自衛隊」と題する記事を掲載した。

 

「フランス革命を記念する例年の軍事パレードに日本自衛隊が参加するのは今回で3回目。今年は日仏修交160周年を記念して日本が招待された。自衛隊員はこの日、制服を着て日本の国旗と旭日旗を手にシンガポール軍と共に行進した。フランス刑法第645-1条には『ナチスなど反人類行為の犯罪をした集団を連想させる装飾などの着用または展示を禁止し、これを犯した場合は罰金刑に処する』という内容がある。ナチス・ドイツの象徴であるハーケンクロイツ模様の使用は厳格に禁じられているが、同じ意味を持つ日本の旭日旗を国家的行事に堂々と掲げて行進することを許した点は、日帝強占期の被害国の事情は考慮していないと解釈される余地がある」

 

『中央日報』は、韓国で発行部数2位の新聞である。サムスンが大株主だ。『朝鮮日報』(同1位)と比べ、反日意識が高い報道を続けている。安倍首相批判も熱心だ。

 

この記事で目立つのは、旭日旗がフランス刑法第645-1条に抵触するのでないかという拡大解釈である。ナチスは民族虐殺の犯罪であるが、日本はそれに匹敵する犯罪行為はなかった。韓国は、慰安婦問題がこれに当るとしている。当時の日本は、「売春」が国家管理下で公認されて、犯罪ではなかった。こうなると慰安婦の法的な立場が「強制か」「自発的か」という問題になり、当人しか分らない闇の分野に入る。日本が、韓国の主張する「強制説」を否定するのは、当時は売春公認で自発的な意思であったからだ。