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韓国は、何かにつけて日本非難が好きである。日本批判記事が韓国では読まれるからだ。日本に非があれば、非難されても致し方ない。ところが、今度は的外れの記事を書いて胸の溜飲を下げているから迷惑というほかない。

 

韓国メディアの言い分では、日本の防衛費が増えていることが問題だというもの。これは、安倍政権の軍事大国化路線に沿うもので、極めて危険であるとしている。最近の中国は言わなくなったが、日本の防衛費が対GDP比で1%であるかどうかに目くじらを立てていた。こうして日本では、防衛費の対GDP比は1%という不文律ができあがった。

 

その中国はどうか。国防費は対GDP比で1.87%(2017年)である。散々、日本にクレームを付けて日本の防衛費に難癖付けてきたのに、自らはチャッカリと2%近い増やし方である。このほか、「隠し防衛費」の存在が指摘されている。中国は、自国本位の国である。

 

韓国も自国本位である。国防費の対GDP比は2.57%(2017年)で、日本の0.93%(同)を2.8倍も上回っているのだ。この日本を「軍事大国化路線」と決めつけてくる。ここに掲げたデータを見れば、記事を書いた記者は赤面するはずだ。

 

韓国で報じられた記事は、『中央日報』(7月17日付)の「日本の来年度防衛費が過去最大に、安倍首相『軍事大国』暴走」である。

 

(1)「日本の来年度防衛費(国防費)が過去最大となる5兆3000億円に迫る見通しだ。中期直接防衛費増加率も現在の年0.8%から、2019年からの5年間は年1%以上に高まる。日本の来年の防衛費予算は今年の4兆9388億円だけでなく、1997年の4兆9412億円を上回る過去最大規模だ。日本は2012年に安倍政権が発足した後、2013年から7年連続で防衛費を増やしている」

 

この記事では、日本の防衛費の伸び率に注目しているが、対GDP比という規模論では素通りしている。また、日本の防衛費は韓国の国防に役立っていることを忘れている。例えば、日本が人工衛星で収集した貴重な情報を韓国へ通知している。

 

日本の防衛費によって駐日米軍活動が支援されている。その恩恵を受けているのは韓国である。余りにも偏狭な見方である。素直な目で日本を見られないのは気の毒だ。反日教育の結果であろう。

 

(2)「日本政府が防衛費を増やし続けているのは、『憲法改正を通じ日本を戦争可能な国にする』という安倍政権の政策目標が反映されたものと分析される。韓半島(朝鮮半島)周辺の緊張は緩和されているが、日本は北朝鮮の核・ミサイルの脅威が少なくなく、中国の国防費増加などで安保環境が悪化していると主張している」

 

日本を戦争可能な国にするという議論は、国内でも起こっている。日本の人口動態(少子高齢化)と財政状態の逼迫化を考えれば、戦争は不可能である。可能な限り、戦争に巻き込まれない方法を考えることがベストだ。単独での防衛は不可能である以上、同盟国の一員になることしか道はない。とすれば、どうするのか。軍事大国化は、日本を滅ぼす道であるので選択肢にない。韓国メディアが懸念するには及ばないのだ。