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■教師出身者として、現在のアリババに誇りを感じる

今日のアリババで最もすばらしい点は、業務でも、規模でも、これまでに獲得した業績でもありません。最も素晴らしいのは、私たちが本物の使命とビジョンにもと
づき前進する企業になったことです。私たちは新たなパートナー制度を創出し、独特の文化と良質で潮のように湧き出る人材グループを創出し、会社を伝承するための制度上の堅実な基礎を築きました。実際に、私が2013年にCEO職を退いてからも、私たちはこのメカニズムにより5年間を順調に推移することができました。

私たちが創出したパートナーのメカニズムは、規模が大きな会社の刷新能力の問題、指導者の後継問題、未来を担う力の問題、文化の継承の問題を解決しました。過去数年、私たちは私たちの制度と人材文化の体系を絶えず検討し、改善してきました。人だけに頼っても、制度だけに頼っても、問題は解決できません。制度と人、そして文化が完全に結合してこそ、会社を健全に発展させていくことができます。今日のアリババのパートナー制度とアリババが守っている文化により、いずれはより多くのお客様を獲得し、職員や株主の支持と助力も強まると深く信じています。

1999
年に創業した日から、私たちは将来のアリババには「良将を潮のように輩出する」人材集団と代を重ねて発展する後継者システムが必要だと表明してきました。19年間の努力を経て、今日のアリババは、人材の質と量において世界一流と称してさしつかえないようになりました。教師出身の私としては、私たちの今日のメンバー、指導層、使命と価値観により前進する独特の文化、さらに張勇氏に代表される不断に出現するビジネス指導者と専門的人材を目にして、強い誇りを感じています。

■アリババの「聖火」は張勇CEOに手渡す

張勇氏がアリババに加わって11年が経過しました。アリババ集団のCEOに就任して以来、張氏は卓越したビジネスの才能と堅実沈着な指導力を発揮してきました。アリババの業績は13四半期連続で、健全に成長を続けました。

張氏はスーパーコンピューターのような論理と思考の能力と堅固な使命感やビジョンを持ち、勇敢に、かつ全感情を注いで仕事に取り組み、立脚点を敢えて、未来における刷新のためにデザインされた新型のビジネスモデルと業態に置きました。彼は2018年の最も優秀なCEOの筆頭との評価を得ました。この栄誉に恥じることのない存在なのです。彼と彼のチームはすでに、お客様と職員、株主の信任と指示を得ています。アリババの聖火は彼と彼のチームに手渡されるのです。私はこのことを、私がなすべき、最も正しい決定と認識しています。過去数年に私と張勇氏が行った協力の経緯を根拠として、私は彼と彼が指導する新たなアリババの指導陣に心からの信頼を置いています。

■自分自身は、若いうちにやりたいことが多くある

自分自身の将来について、私はすばらしい夢を多く持っています。皆さんは、私が物事をしない状態に耐えられない人物とご存じでしょう。アリババのパートナーでありつづけ、パートナーの組織のために努力と貢献する以外に、私は教育の世界に戻ろうと考えています。私が熱愛することに従事して、私はこの上ない興奮と幸福を感じるでしょう。改めて申し上げます。世界はとても大きいのです。私にはまだ若いうちに、試したいことがたくさんあるのです。これが実現できたらどれだけすばらしいでしょうか。

私は皆さんに申し上げます。アリババはもともと、馬雲のものではないのです。しかし馬雲は永遠に、アリババのものです。

馬雲
2018
910日。

(翻訳・編集/
如月隼人