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日韓関係で、喉に突き刺さっているのが歴史問題である。竹島(韓国名:独島)と慰安婦が、一向に解決せずグルグル回りだ。しかし、こういう過去の問題に神経を使っているのは韓国の年配者である。若い世代は、現在の日本に魅力を感じ、日本旅行を楽しんでいるというニュースが報じられた。

 

『韓国経済新聞』(9月11日付)は、「韓国人観光客、日本観光史上最多、『歴史問題は別でないですか』」

 

(1)「韓国社会で日本ブームがますます強まっている。独島(ドクト、日本名・竹島)をめぐる領有権紛争、旧日本軍慰安婦問題など歴史問題を文化・旅行と結び付けない若年層がますます増えているからだ。日本を訪れた韓国人観光客数は連日、新記録を塗り替えている。9月10日、日本政府観光局によれば、今年1~7月日本を訪れた韓国人観光客は462万4300人で、前年同期に比べて14.5%増えた。ここ2カ月間、日本旅行を2度も行ってきたという会社員のヤンさん(27)『歴史や政治問題では日本が好きではないが、食べ物がおいしくて安いうえに見どころも多く、旅行地として満足度が高い』と話した」

韓国の訪日観光客は、中国に次いで2位である。距離的に近いこともあり手頃な海外旅行先なのだろう、JRの標識板でも英語・中国語・韓国語が併記されている時代だ。外国人が、韓国を旅行する場合、外国語標識がなくて困ると言うが、日本ではその点でも「オモテナシ精神」を発揮している。

 

(2)「韓国の和食店も相次ぎ増えている。統計庁によると、2006年5272店だった和食店は2016年1万39店と、2倍近く増えた。同期間に韓国料理屋と中華料理屋がそれぞれ12%、3%増加にとどまったことと対照的だ。外食業関係者は『最近、和食店は住居地域でもよく見当たるようになった』として『和食店の種類もうどん、豚カツ、寿司などから最近では懐石料理、日本の家庭料理などへと多様化している』と説明した。出版業界でも『日本ブーム』は健在だ。10日、大型書店の教保(キョボ)文庫オンラインサイトでは小説部門のベストセラー10位のうち薬丸岳、東野圭吾など日本人作家の本が半分を占めた」

韓国では和食店が増えているという。ソウル市内では、ビル一棟が、全て日本語表記の飲食店になっている例も報道されている。とりわけ、居酒屋が人気を集めているという。カレー、トンカツ、ラーメンという「庶民食」が人気だという。若者は、日本のビールを飲んで盛り上がっているという。「反日おばさん」たちから、睨まれていることは確実だ。

 

(3)「『韓日国民の相互認識調査』によると、韓国人が日本に好感をもつ割合は2013年12.2%から今年28.3%に増加した。東アジア研究院のソン・ヨル院長は『日本を多く訪問して情報を得た韓国の20~30代若年層の日本に対する好感度が向上した結果』と分析した。日本でも若年層を中心に韓国に対する好感度が上昇している。351万8792人で頂点を極めた2012年以来減り続けていた訪韓日本人観光客数も2016年を基点に再び増加している。今年1月から7月まで韓国を訪れた日本人数は153万6688人で、昨年同期より20%増えた。2015年までは韓国を訪れる日本人のうち40代が最も多かったが、2016年からは20代が最も多くなったのも特徴だ。

 

「反日」デモをやる層は、労働組合、市民団体など年配層である。彼らは、政治目的であるから、いくら話しても無駄である。韓国からの訪日観光客は、レピーターが多く次第に日本ファンになってくれるだろう。日本の訪韓旅行客は、2016年から20代が最も多くなっているという。