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文在寅政権は、過去の保守党政権の問題点を、「積弊一掃」と銘打って大々的に行なっている。その舌の根も乾かないうちに、文政権の大統領府秘書官が、国家予算を不適正に使っていることが分った。権力の奢りと言えばそれまでだが、「積弊一掃」と過去の大掃除する気概は、自らの身を正すことにも示すべきだろう。

 

『朝鮮日報』(9月29日付)は、「大統領府の不適切支出問題、告発者を告発した韓国政府」と題する社説を掲載した。

 

(1)「保守系野党・自由韓国党の沈在哲(シム・ジェチョル)議員は28日「大統領府の秘書たちは、会議に出席する際に会議手当の名目で11025万ウォン(約1100026000円)を受け取っている」と公表した。沈議員は国家財政情報システムからダウンロードした政府予算の執行状況に関する資料を調べ、これら一連の事実を確認したという。これに対して企画財政部(省に相当)は沈議員を「予算に関する情報を違法に流出させた」として告発し、大統領府も法的対応を予告している」

 

韓国大統領府の乱脈支出が告発された。大統領府の秘書官が、会議に出席するたびに手当が支給されているというのだ。公的会議で手当が支給されるのは、外部から呼ばれて出席した者にだけ支払われるのが普通である。それが、公務員として勤務する大統領府秘書官までが手当を支給される。これは「お手盛り」といわれる事態だ。公務員として、最も恥ずべき行為である。韓国の「お上」は、何をしても許されるというムードが漂っているのだろう。

 

「お手盛り」という言葉も久しぶりに使った。かつての日本でも、これに類した行為があった。日本では、すぐに是正されたが、韓国では、この一件を調査して公表した議員を告発するというから、恥の上塗りである。反省がないのだ。韓国政治のおぞましさの一端を見せつけている。

 

(2)「沈議員は、「大統領府は昨年5月以降、深夜や週末に業務推進費として24000万ウォン(約2500万円)以上をアルコールを提供する飲食店などで不適切な形で支出した疑いがある」と指摘し、関係する資料を公表した。政府の指針によると、夜11時以降の深夜や週末、法定休日には原則として業務推進費は使えない。この点について大統領府は「24時間365日にわたり常時勤務するのが大統領府」と言い訳している」

 

お手盛りは、デタラメな飲食費にも支出されていた。深夜や週末に業務推進費として24000万ウォン(約2500万円)以上が支出されている。飲食を伴う時間と場所で「業務推進」とは驚く。政府の指針によると、夜11時以降の深夜や週末、法定休日には原則として業務推進費は使えないことになっている。それが、堂々と規則を破っているのだ。韓国自由党の金院内代表は、この日国会で開かれた院内対策会議で「家庭で夕方のある生活をしようと週5日勤務制をやれと言っている中で、夜12時に居酒屋で何の重要業務があってこのような釈明をするのか」と追求している。

 

野党の追及が正しい。大統領府は詭弁を弄して弁解しているが、あっさりと間違いを認めることだ。そうなると、秘書官を首にすることになるのでそれを恐れて庇っているのだろう。文政権も一皮剥けばこの程度のレベルである。