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外国人投資家が、一斉に「セル・コリア」で韓国市場から手を引いている。今月に入って4兆ウォン(約4000億円)以上の株を売った。これを受け、KOSPI(韓国総合株価指数)は2100を、KOSDAQは700を割った。きょう26日も、前場で2045(10時20分)と下げ続けている。

 

こうなると、過去二度も経験した金融危機への前兆か、と身構えざるを得ない。

連日急落している韓国株式市場が支柱まで失っている。年金基金は早めに手を引き、政府は対応策がないからだ。KOSPIは、昨日まで3日連続で年内最安値を更新した。この流れは、きょう(26日)へと引き継がれている。

 

『韓国経済新聞』(10月26日付)は、「韓国株式市場、経済の基礎体力低下で小さな衝撃にも動揺」と題する記事を掲載した。


(1)「韓国取引所によると、年金基金は今月1日から25日までKOSPI市場とKOSDAQ市場で1673億ウォン(約167億円)の売り越しとなった。この期間、外国人(4兆2733億ウォンの売り越し)と似た動きを見せたのだ。特に株価が本格的に下落し始めた先週からは売りのペースが加速した。KOSPI市場で15日から25日までの9営業日のうち年金基金が買い越しとなったのは19日だけだ」

 

韓国の年金基金が、外国人投資家と同様に売り越しに転じている。過去にないパターンである。これには、やむを得ない理由がある。国民の年金原資を減らせば、国民の老後生活に影響を与える。ここは、情において忍びないが、「逃げろ」という投資判断である。

 

(2)「年金基金は2008年の世界金融危機や2011年の欧州財政危機など株式市場の危機状況で株式市場を支えた。年金基金は当時、外国人と個人の売りの受け皿となって恐怖を緩和し、株式市場の基盤を固める安全弁の役割をした。2008年には9兆7763億ウォン、2011年には13兆4958億ウォンの買い越しとなった。しかし今回は崩れていく株式市場を守るどころか、誰よりも先に「救命ボート」に乗る格好だ」

 

2008年と2011年の株価急落の際は、年金基金が「救命ボート」の役割を果たした。今回の急落場面では、「逃げる」ことが国民の老後生活を守るという判断だ。この矛楯の原因はどこにあるのか。文政権の経済政策が無策どころか、経済成長の足を引っ張っている結果だろう。プロの投資集団の年金運用家であれば、先行きの経済回復の望みが持てない以上、次善の策で「逃げる」ことが、最大の防御策と見ているのだろう。

 

(3)「年金基金が売りに出ている一次的な理由は、国内株式市場よりも年金基金の足下についた火が大きな問題という点にある。国民年金を含む主要年金基金は現在、低調な収益率のため叩かれている。今年7月現在の国民年金の全体運用収益率は1%台にすぎない。特に国内株式運用収益率はマイナス6.11%に落ちた。収益率を防御するためには下落する国内株式市場からの脱出が急がれる状況だ」

韓国経済の不調は、国内株式市場での運用パフォーマンスに影響する。今年7月現在の国民年金の全体運用収益率は1%台にすぎない。特に国内株式運用収益率はマイナス6.11%に落ちているという。これでは、「逃げる」が勝ちである。

 

(4)「傾向的な理由もある。年金基金は変動性が高くて「狭い市場」の韓国株式市場の代わりに、不動産などの代替投資と海外投資の比率を拡大している。基金積立金が643兆ウォンにのぼる国内最大年金基金である国民年金は5月の「中期資産配分案」で、今年7月基準で19.1%の国内株式投資比率を来年から2023年まで15%前後に減らすと明らかにした」

韓国年金基金は、韓国株式市場では運用規模が大きすぎて、「池の中の鯨」になっている。こうなったら、鯨は池を出て大海で泳ぐほかない。韓国株式市場は、自国の年金基金運用の場になれなくなっている。その原因は、経済への規制が厳しい政府の責任にある。文氏は、資本主義経済の本質に則った政策を行なうべきだ。