中国は、ファーウェイ副会長の逮捕に報復して、カナダの元外交官を拘束した。暴力団の論理で「人質」にしたもの。北朝鮮と同じことをやっている。共産主義の冷酷・無慈悲な側面がよく現れている。

 

『ロイター』(12月11日付)は、「米、中国渡航巡る勧告を検討、ファーウェイ幹部拘束の報復警戒」と題する記事を掲載した。

 

(1)「中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の副会長兼最高財務責任者(CFO)が米政府の要請でカナダで拘束されたことを受け、米政府は中国への渡航を巡る新たな勧告の発令を検討している。2人の関係筋が11日、明らかにした。関係筋の1人によると、国務省が発令する勧告は、米国民に対しファーウェイ幹部の拘束に中国が報復するリスクについて警告するものになるという」

 

人権無視の中国である。自国の社会派弁護士を理由もなく投獄している。一方では、孔子学院をつくって「善人」ぶっている。この落差の大きさに驚くのだ。すべて、共産主義の利益拡大だけが目的の振る舞いである。こういう国家が、恣意的に外国人を捕まえて人質にする。一種の「人食い国家」である。何とも形容し難い人間の性を感じる。目的のためには手段を選ばない国家である。

 

(2)「米国務省が最後に中国への渡航について勧告を出したのは1月22日で、中国による『国内法の恣意(しい)的運用と米中との二重国籍保有者への特例的制限』を理由に米国民に対し、『一段と警戒するよう』勧告していた。この時の勧告によると、中国当局は外国人に対して『出国禁止措置』を発動することが可能で、企業間の紛争の解決や裁判所の命令に関する和解を強要したり、政府の調査を容易にすることがその目的とされている。国務省のパラディーノ報道官はこの日のブリーフィングで、中国によるカナダ人拘束の報道について懸念していると表明。中国には『あらゆる形態の恣意的な拘束を停止』するよう求めた」

 

今回、中国で拘束された元外交官は、中国批判をすることで知られていたという。私のような中国批判者も、中国へ行ったら出国禁止措置に引っかけられるだろう。これを見越して、中国へ行くなと注意を受けている。これまで、習近平批判をした覚えのある人は、中国は「魔のゾーン」になること請け合いである。そういう情報は微に入り細に入り集めている国だ。無益なことにコストをかけているものである。

 

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