韓国の国是は、反日であろうか。日本の行なうことに、すべて反対するからだ。今度は鯨である。日本が商業用捕鯨を再開すれば、朝鮮半島のミンククジラは全滅の危機があると言い始めた。常識論から言えば、太平洋の鯨が捕鯨対象であろう。日本では、過去に捕鯨が盛んであった地域は、和歌山、山口、北海道、青森県、宮城県といずれも太平洋岸に面した地域である。朝鮮半島へ回遊する鯨を捕獲するならば、日本海側に捕鯨基地があっても良かったはず。それが、ないところを見れば、朝鮮半島のミンククジラには影響ないと見られるが。

 

『中央日報』(12月28日付)は、「日本が商業捕鯨すれば韓半島沖のミンククジラ絶滅危機」と題する記事を掲載した。

 

(!)「韓国の海洋環境団体「ホットピンクドルフィンズ」のチョ・ヤクゴル代表が「日本が商業捕鯨を始めれば韓半島(朝鮮半島)沖のミンククジラが絶滅危機を迎える」と警告した。チョ代表は28日、CBSのラジオ番組「キム・ヒョンジョンのニュースショー」に出演し、「(日本が)本格的な商業捕鯨をすれば、韓半島沖のミンククジラが最初にターゲットになるのではないだろうか」とし「算術的な計算で単純にみても3、4年以内に韓半島の海域でミンククジラが絶滅するおそれがある」と警告した」

 

IWC(国際捕鯨委員会)が、商業用捕鯨を禁じたのは1986年からだ。すでに、32年も経過しており、資源の回復には十分な時間であったはずである。鯨も毎年一定の数を捕獲しておかないと、数が増えすぎて逆に減少すると指摘されている。こうした科学的な知見に基づく日本の主張を、「鯨は賢い生物で捕獲が可哀想」という感情論で拒否されている。

 

韓国人は、犬を食べることで世界から非難された。これと同じ認識で、鯨の捕獲を非難するのは的外れである。犬や猫はペットであり人間の生活と一体化している。鯨は大型生物であり、生存に必要な一定の空間を確保することが欠かせないのだ。そういう配慮をしなければ、貴重な資源の鯨を保存できない。

 

(2)「また、韓国が国際捕鯨委員会(IWC)総会でクジラ保護に関する宣言などに反対票を投じたことを例に挙げ、『韓国は表面ではクジラ保護政策を推進しているが、実際の投票では日和見主義的な形で捕鯨を支持してきたと考える』とし、『韓国政府は今まで日本の捕鯨をただ傍観してきた』と指摘した」

鯨を資源と見るか、愛玩動物と見るかで見解は分かれると思う。鯨保護派は、愛玩動物と位置づけているように思える。鯨の生態が分るに従い、高度の頭脳を持っていることも知られてきた。その鯨を捕獲して食べるとは何ごとか。保護派は、こういう理屈である。確かに、そういう主張も理解できるし賛成だ。ただ、繰り返し主張するように、鯨の生存のためには一定の空間を保障することも不可欠である。そういう意味で、限られた頭数の鯨を捕獲する意味を理解して欲しいと思う。

 

鯨保護派のような極端な議論は、結果として鯨を見殺しにする危険性と同じであろう。何ごとも極論は、非生産的である。科学的な知見が求められるのだ。

 

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