日本の防衛省が、公開した韓国駆逐艦との遭遇模様は、生々しいものであった。海上自衛隊哨戒機は、韓国駆逐艦に対して、3回も艦名(ナンバー)まで告げて呼びかけ、レーザー照射の意図を訪ねている。それに対して、無言を貫いた。自ら犯したレーザー照射の問合せを、「ヤバイ」と認識して気づかない振りをしたのだ。

 

韓国人の本質という言葉を使いたくないが、防衛省の公開した13分余のビデオは、韓国人社会の一断面を伝えている。自分が不都合の時は「ダンマリ」を決め込み、真面目に対応しないというご都合主義である。韓国駆逐艦に悪意がなく、単なるミスであればすぐに、その場で「エクスキューズミー」で終わった話だ。

 

それが、「英語の発音が悪くて聞き取れなかった」と言い訳した。眼前を飛行する日本の哨戒機が、自己の艦名(ナンバー)まで出しての問合せである。気象状況は極めてよく、韓国駆逐艦は呼びかけに気づかなかったと「真っ赤なウソ」を言っている。韓国海軍とはいかなる組織であるのか。日常、日本の港に寄港している韓国艦艇が、悪意ある対応した裏に、韓国社会のゾッとする「反日」を実感する。

 

『中央日報』(12月29日付)は、「『日本乗組員の英語の発音が悪くて』、韓国が哨戒機映像に反論」と題する記事を掲載した。

 

韓国海軍の駆逐艦「広開土大王艦」(DDH-971)と海上自衛隊の海上哨戒機P-1の間のレーダー照射問題に関連し、防衛省が28日、「韓国側が火器管制(射撃統制)レーダー(FC)を照射した証拠」として日本側が20日に撮影した映像をホームページ上で公開した。しかし、韓国国防部は13分7秒の映像について「スモーキングガン(決定的証拠)ではない」と述べ、客観的な証拠を提示すべきという立場だ。何とも、形容しがたい感情に襲われる。これが、日本の友軍とされる韓国軍の実態なのだ。

(1)「映像を見ると、6分6秒ほど進行した時点に日本哨戒機の乗組員が「あー、出しています。FCコンタクト(接触)」と報告すると、機長が「了解」と答える場面が出てくる。機長は「(電波を感知した時に出てくる)めちゃくちゃすごい音だ」とし「この音を覚えておいてください」と語った。「(電波感知に関する)データを取得した」という乗組員の発言もある。日本哨戒機の電子戦支援装備(ESM)が「広開土大王」のレーダー情報を把握したという意味だ。防衛省は日本哨戒機が3種類の周波数で計6回「広開土大王」に呼びかけたが、応答はなかったと主張した」

これは、映像の説明である。ユーチューブで公開されているので、韓国の言い分がいかに欺瞞に満ちているかが分る。私は3回も見たが、韓国の矛楯した発言に驚く。


(2)「韓国の国防部と合同参謀本部は日本の一方的な主張に一つ一つ反論した。映像に出ている声は緊急状況ではない語調であり、レーダーの周波数の属性に関する情報もないという分析だ。合同参謀本部の関係者は「照準を受けたのなら日本哨戒機は回避すべきだが、映像ではむしろ左に回って広開土大王艦にさらに近づいている」と述べた」

 

このパラグラフでは、韓国の身勝手さがよく現れている。

 

日本が、レーダーの周波数の属性についての情報を伏せたのは、日本側の探知能力を公開しないためだ。韓国は、これを理由にして「難癖」を付ける意図だが、軍隊であればその辺の事情は分るはずである。

 

自衛隊哨戒機は、友軍の韓国駆逐艦が攻撃するとは想像もしないから、一応は回避して様子を見ていた。韓国はこれまで、北朝鮮の漁船を捜索していたときにレーダー照射したと言い訳したが、映像ではその時すでに北朝鮮漁船らしきものが映っている。北朝鮮漁船の捜索時にレーダーを照射した、と言うこれまでの主張もウソと判明した。実に、ウソにウソを重ねた言動である。韓国社会の本質(嘘つき)を浮き彫りにしている一件だ。


(3)「日本哨戒機が「広開土大王」に英語で交信を図った内容も「(韓国の)火器管制レーダーアンテナが我々に向いている」となっている。もし照準状況であれば「照準を中止しなさい」と抗議すべきというのが、合同参謀本部の説明だ」

 

この答えも厚かましい内容だ。 哨戒機が、「(韓国の)火器管制レーダーアンテナが我々に向いている」と発言していることを逆手にとって、韓国に抗議すべきだと言っている。これも、韓国は事実を認めて居直っている。哨戒機が、3回も呼びかけて問合せしているのに黙殺している。それが、今になって「韓国に抗議すべきだ」としている。こういう問題は、政府レベルの話で、最前線の指揮官レベルで直接、交わす内容ではない。実に、言いたい放題という印象である。

 

(4)「日本哨戒機の呼び出しに答えなかった理由については、「日本乗務員が『Korea South Naval Ship(韓国海軍艦艇)」と呼んだが、通信状態が良くないえうえ英語の発音が悪くて『South』が『Coast』と聞こえた。海警を呼んだと考えた」と明らかにした

通信状態が悪かったとは思えない。気象状況は晴朗で波もいたって静かである。英語の発音が悪いと日本を批判している。いくら下手な英語でも、「South」と「Coast」が同じ発音に聞えるはずがない。こういう見え透いたウソを平気で言ってくる。これが、韓国人の本質だろうか。

 

徴用工裁判でも、あたかも強制のように言い募っている。実際は、志願した労働者である。日本製鉄の場合、敗戦で彼らが朝鮮へ帰るとき、退職金を払い激励会を開いて労をねぎらっているのだ。それが、「カネ欲しさ」で、強制労働となり、賃金も未払いという「脚色」が付けられることになった。

 

日韓基本条約で無償3億ドルが、日本から韓国へ支払われた。だが、その名目は「経済協力金」で「賠償」でないから、改めて個人賠償を支払えという韓国大法院の判決である。永久に、日本からカネを絞り取ろうという魂胆と見受けられる。どんなに公平な視点で日韓関係を見ようと務めても、こういう事態の積み重ねでは、日韓和解は遠い道であろう。

 

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