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中国は、次から次へと国際的な問題を抱えている。トルコ政府が、ウイグル族収容の停止を求める声明を発表した。トルコで名が知られるウイグル族の詩人兼音楽家が自治区の収容所で死亡したとして、声明を出したものだ。報道官は、自治区の「悲劇」を終わらせるため国際社会が対応するよう呼び掛けた。

 

この問題では、すでに米国議会が動いている。超党派議員らは、中国の新疆ウイグル自治区における弾圧停止への法案を作成中だという。最終的には人権侵害を実行する行政担当や警察機構などの組織の責任者を追及する。米政治ニュースサイト『ポリティコ』が昨年11月に報じた。

 

『共同通信』(2月10日付)は、「中国のウイグル収容所閉鎖を要求」と題する記事を掲載した。

 

(1)「トルコ外務省は9日、中国当局に対し、少数民族ウイグル族の人権を尊重し、中国新疆ウイグル自治区のウイグル族収容所を閉鎖するよう求める報道官声明を出した。中国が組織的にウイグル族の同化政策を行っているのは人道上の『大きな恥だ』と、強く批判した。道官は100万人以上のウイグル族が自治区の収容所などに拘束され、拷問や洗脳を受けていることは『もはや秘密でない』と主張した」

 

中国政府は、100万人以上のウイグル族を強制収容して、洗脳化するという恐ろしい犯罪を行なっている。狙いは、「民族浄化」である。かつて旧満州族に対して行なわれ、二度と漢族に抵抗しないようにした。この手をウイグル族に応用しようというものだ。

 

『大紀元』(1月14日付)は、「ウイグル人学者、昨年から消息不明、知識人100人以上拘束との情報も」と題する記事を掲載した。

 

(1)「昨年9月中国当局に拘束されたウイグル人学者は、依然として消息不明になっている。ウイグル民族の絶滅を狙う中国当局はウイグル人インテリ層への締め付けを強化している。いっぽう、中国当局は今後5年内にイスラム教の「中国化」を計画している。米『ラジオ・フリー・アジア(RFA)』(14日付)によると、拘束されたのは、新疆ウイグル自治区カシュガル市にあるカシュガル大学で副教授を務めたムタリプ・シディク・カヒリ氏(68)だ。カヒリ氏はウイグル語やウイグル文化、アラビア語研究の権威で、数多くの学術論文と著書を発表してきた。中国当局は昨年9月、カヒリ氏の著書などを根拠に、『宗教とアラビア文化を広めている』との罪名で同氏を連行したという。ドイツにいるカヒル氏の息子、タヒル・ムタリプ・カヒル氏はこのほど、RFAの取材に対して『今も父についての情報が全くない』と述べた」

 

中国政府は自らの権力欲を満たすために、ウイグル族の文化を奪う野蛮な計画を立てている。それには、学者や文化人の存在が邪魔になる。強制収容所に入れて、活動できないようにするか、殺害するのであろう。冒頭に書いたトルコの著名な詩人兼音楽家の死亡は、その犠牲者の第一号である。詩や音楽は、直接的に人間の魂を揺さぶる。中国政府は、それを最も恐れたにちがいない。許せない行為である。

 

(2)「中国当局は近年、ウイグル人知識層に対する締め付けを強化している。RFAは、海外のウイグル人人権団体の統計として、近年約200人以上のウイグル族学者と学生が消息不明、または拘束されたと伝えた。米紙『ニューヨークタイムズ』(15日付)によれば、ウイグル人100万人が収監されている強制収容施設には、著名な詩人や作家、大学の責任者や教授など、ウイグル人知識層100人以上いる。専門家はウイグル人の伝統文化と歴史に精通する学者を迫害することで、中国当局がウイグル民族を絶滅させ、ウイグル人を無神論者に変え、最終的に中国共産党に服従させる狙いを実現しようとしていると分析している

 

毛沢東は、民族自立を訴えていた。現在の中国はウイグル族を撲滅させる犯罪行為を始めている。ヒトラーは、直接的な殺害行為を行なった。中国は、間接的な方法でウイグル族を消す犯罪行為に着手している。何としても、この民族的な悲劇を食い止めなければならない。

 

(3)「中国当局はイスラム教と中国共産党が提唱する「社会主義」との融合に着手している。中国共産党機関紙・人民日報系の「環球時報」英字版1月6日付は、当局が5日国内にある8のイスラム教団体の代表者との会議を開き、今後5年間イスラム教の『中国化』計画を決定したと報道した。イスラム教団体の代表者らは、イスラム教と社会主義との融合に賛成したという」

 

イスラム教の「中国化」とは、ウイグル人を無神論者に変え、最終的に中国共産党に服従させる狙いである。習近平氏は、側近の民族主義者に唆されているのだろう。それぞれの民族が、固有の文化を持つことを弾圧するという暴挙に着手している。これで、また一つ習近平告発の犯罪が増えた。