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3月1日は、朝鮮独立運動100年になる。韓国は、国を挙げて「反日」の気勢を上げているが、日本にとってはもはや「あ、そうですか」と言う以外に言葉はない。韓国の本音は、この100周年に当たり日本政府に「謝罪」させたかったであろう。

 

韓国では、日韓併合によって民族の誇りをズタズタにされたと抗議している。その点については、日韓基本条約締結(1965年)による経済協力金名義で無償・有償合わせて11億ドル以上の支援をした。その後の歴代首相は、謝罪の言葉を繰り返している。天皇陛下もその主旨のお言葉を述べられた。だが、韓国に言わせれば「誠意」がないという。こういう要求をされる度に、日本人の心は萎える。「もういい加減にしてくれ」というのが正直なところだろう。

 

韓国最大の欠陥は、「韓国が正しく日本は悪い」という定式を当てはめて議論することだ。この形を適応されると、日本は憤然として主張しなければならない点がある。朝鮮近代化を推進したのは、どこの国か。その費用は、どこの国が支払ったのか。韓国は、この点になると完全沈黙である。あの「両班」(ヤンバン)という専制制度の朝鮮を、近代国家に変えたのはどこの国なのか。韓国では、まともな「朝鮮経済史」が存在しない。日本の経済統計がカバーしている。統計はあるが、その解釈が恐るべき偏見に満ちている。共産主義国家を思わせるような議論を真面目にしているから驚く

 

日本の植民地政策が、欧州と異なる点は搾取しなかったことだ。逆に日本が、インフラ投資をはじめ、すべての負担を負ってきた。だから、日本には「植民地放棄論」として、「小日本論」が唱えられたのである。日本の財政負担が大きすぎたのだ。こういう朝鮮と日本の経済を総合的に分析したものがあれば、朝鮮が一方的に被害者であるという結論にはならないはずだ。朝鮮で近代工業による「離陸」(産業革命)は、1920年代という分析がある。日韓併合時代に、朝鮮の工業近代化が始ったのである。そういう事実を知っているだろうか。

 

朝鮮戦争後、韓国は日本の技術と資本で急速な経済発展を実現した。肝心の人材供給は、日韓併合時代の近代化教育が担ったものである。「漢江の奇跡」と称して韓国人の業績にしているが、それを実現した「資本・技術・労働」の要素は日本の協力の結果である。そういう冷静な分析結果を聞いたことがない。ただ、韓国人の努力と優秀性という内輪の話に止めて自画自賛している。公正な経済史の研究が、決定的に不足している結果だ。

 

『韓国経済新聞』(3月1日付け)は、「三・一節100周年、真の『克日』の新しい出発点にしよう」という社説を掲載した。

 

(1)「過去を顧みつつ未来に進まなければならない。いつまで『反日『親日清算』ばかり叫ぶのか『仁村路(インチョンノ)』という道路名を変えることが克日なのか。文化革命などで中国の時計を逆回りさせた毛沢東を『功七過三』と評価し、未来を指向した鄧小平の包容を顧みる余裕が必要だ。そのような疎通が開放・改革を保証し、中国を繁栄の道へと導いた』

 

文政権の「反日」は、「排日」になっている。韓国の学校の校歌の詩と曲の作者が、日韓併合時代の親日派であれば、すべて変えると言い出している。歴史の古い学校ほど、日韓併合時代に創立されている。別段、日本を褒め立てるような詩ではないという。こういう行き過ぎた「日本狩り」を見ると、文政権と与党は狂ってきたと言うほかない。

 

また、日本を思わせる地名も変える運動を始めている。これは与党が音頭を取っている。ソウル市議会では、日本製品を購入するな、という法案が出されたが否決された。こういう一連の逆立ちした動きを見ると、韓国は北朝鮮と同じ雰囲気かも知れない。南北統一時代が来れば、100%反日国家になるだろう。日本は、その時の心の準備をしておくべきだ。

 

(2)「これからは『民族』を越えて『世界』に進まなければならない。自ら力量を育て、認識の地平を広げなければならない。あえて『日本に勝とう』と叫ぶ理由もない。韓国が大きく抜きん出れば日本や中国が自ずと韓国から学ぼうとするだろう。そのためにも『韓国は果たして理性的・合理的・科学的現代人なのか』を繰り返し自問しよう。停滞した経済だけが問題ではない。今大韓民国は危機なのか、そうではないのか、安全でしっかりした国なのか、果たして未来に進む意志があるのか。三・一節100周年を記念し、繁栄の新たな100年を準備しようとするならば、このような質問に自信を持って答えることができなければならない」

 

韓国では、日本を乗り越えることを「克日」と称している。これは、不可能であろう。日本よりも早いスピードで人口減に直面する。目立った新産業も存在しない。文政権は、韓国経済の成長基盤を破壊している。お気の毒だが、「克日」は起らない。その前に、韓国経済は自滅の運命である。