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韓国の文政権の意向を代弁する新聞が、『ハンギョレ』である。文氏はこの『ハンギョレ』創刊委員を務めた経緯もあり、文氏の胸の内を最もよく知る立場にある。そのハンギョレが、徴用工問題による日本企業の資産差し押えに対する日本の対抗措置が、「脅迫」という捉え方をしている。文氏もそういう立場なのだろう。

 

ここでの論調は、韓国が絶対的に正しいから日本は黙ってこれに従えという理屈である。韓国朱子学の道徳主義が全面に出た「青臭い」議論をしている。この朱子学は、江戸時代に日本へも伝えられた。社会秩序維持の「体制教学」とされる。林羅山らが、これを受け継いだが、現代の日本では誰も振り向きもしない道徳主義で、日本を説教しても無駄であろう。

 


韓国の最左派とされる『ハンギョレ』が、日本を説教しているから聞いて見ることにした。

 

『ハンギョレ』(3月13日付け)は、「日本企業資産差し押さえに報復するという麻生の脅迫」と題する社説を掲載した。

 

(1)「日本の麻生太郎副首相が12日、韓国最高裁(大法院)の強制徴用賠償判決に関連して、日本企業の資産差し押さえに対応する報復措置として『韓国製品の関税引き上げや送金及びビザ発行の禁止を検討している』と語った。最近韓国で、裁判所の賠償命令を拒否した新日鉄住金などに対する資産差し押さえ手続きが進行していることについて立場を聞く日本の議員の質問の答えとして出た言葉だ。首相まで経験した日本の要人が、韓国の法によって進められている事案に経済報復まで取りざたして論じたことは、事実上の脅迫に近い。日帝強制占領期の過ちを反省する態度はかけらも見られない居直りの態度だ

 

下線を引いた部分は、まさに朱子学の道徳主義である。韓国大法院が下した判決だから日本は黙って従えという論調である。韓国大法院の判決は、韓国人には従う義務はあるとしても、日本は最高裁判所の判決に従うほかない。

 

日本の最高裁は、徴用工の賠償が日韓基本条約の無償資金提供に含まれているという解釈である。現に、法律にはそういう趣旨の内容になっている。日本は、すでに支払い済みなのだ。ところが、韓国の言い分によれば、日韓基本条約締結時(1965年)は、韓国の経済力が脆弱で、日本の言い分を飲まざるを得なかった。しかし、現在の韓国は経済力が付いてきたので、再度の請求をできる権利がある、と言い出している。これが、韓国流の「正義論」である。日本が批判して止まない「ゴールポスト」を動かしてくるのだ。

 

こういう韓国の勝手な主張を受入れる国が世界にあるはずがない。国際的に一度取り決めたことは、それで最終決着となる。二度、三度と決着済みの問題を持出せば、呆れられて相手にされないのだ。なんとも、得体の知れない要求を持出してくる韓国に対して、日本は「目には目を歯には歯を」という対応で回答するしかないのだ。日本の最高裁は、韓国大法院と異なる判決を出した以上、国際司法裁判所においてどちらが正しい判決か、裁定を仰がざるを得ない。

 


(2)「日本政府は強制徴用賠償問題が1965年の韓日請求権協定で最終解決されたと主張している。しかし韓国の最高裁の判断は、当時の強制徴用は違法であったため請求権協定の対象ではないというものだ。新日鉄住金などは今回の裁判の過程で、当初から弁論に参加した結果敗訴した。それなのに不利な判決が下されると承服できないというのはおかしな話だ」

 

ここでも妙な理屈を持出している。韓国道徳主義が前面に出た議論だ。大法院判決は、実態を無視した形式論による「数合わせ判決」と言うほかない。日韓基本条約締結時は、元徴用工の存在が意識されていた。だから日本は、徴用工への個別補償をすると韓国側に伝えたが、「いや、韓国が責任をもって払う」と言った経緯がある。その後、韓国政府はこの趣旨を理解して、韓国政府が賠償金を払ってきたのである。この事実を棚上げし口を拭っている韓国文政権は、きわめて遺憾である。誠意の一片もない行動である。

 

韓国は、この一括して受け取った補償金で高速道路を建設し、また基幹産業建設資金に回し、その後の25年間も続いた「漢江の奇跡」の起爆剤になった。この現実を忘れた振りをして、もう一度、日本に払えという法的な根拠はない。韓国大法院は、無償資金は「経済協力金」名目で、「賠償金」名目でないから再請求できるとの判決を下している。いかに、「三百代言」的な判決であるか明白である。国際司法裁判所の判断を仰ぐべき案件である。韓国のような相手と関わっていても感情的になるだけ損であろう。時間の無駄である。


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