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文大統領の外交はすべて失敗している。日本との関係は、韓国独立後で最悪事態に突入しているだけでない。米朝外交の決別もその予兆すら掴めず、米国からは蚊帳の外に置かれたままだ。韓国は本来、米国と共同歩調をとり北朝鮮と対応すべきもの。それを間違え、北朝鮮と協調し米国へ立ち向かう根本的なミスを冒した。

 

こうした一連の外交的失敗の原因は、どこにあるのか。二つの面が考えられる。

 

一つは、北朝鮮の「チュチェ思想」の信奉者であることだ。この代表的存在が、「86世代」である。側近も全員、そういう思潮傾向者で固めてしまい、反対意見を黙殺する。「親中朝・反日米」という基本線が、韓国外交を暗黙裏に支配している理由だ。

 

もう一つは、民心が最高の価値判断の基準であるという大衆迎合主義者である。民心は移ろいやすい存在で、法律や国益を損ねることがあることを忘れている。文氏は、日韓慰安婦協定を事実上破棄するにあたり、「国民が感情的に受入れない」ことを理由にした。国家間で取り結んだ協定を、「民心」を理由に破棄するという前代未聞の行動に出たのだ。

 

文在寅という大統領は、お仲間だけを大統領府へ秘書官として呼び集め、素人外交で大失敗している。外交部(外務省)という専門部署がありながら、専門家の意見を聞かず、お仲間外交により無残な事態に陥っている。

 


『朝鮮日報』(3月17日付け)は、「
四面楚歌の文在寅大統領」と題するコラムを掲載した。筆者は、同紙のキム・グァンイル論説委員である。

 

(1)「この春、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が四面楚歌の状態となっている。文大統領の味方はどこにもいない。ほぼ門前払いの状況だ。ベトナム・ハノイで行われた米朝首脳会談が決裂した翌日、文大統領は「金剛山観光と開城工業団地事業再開案も米国と協議する」と言った。ところがその数日前、米国務省当局者は、北朝鮮・東倉里のミサイル発射場に関する質疑で、ある記者から「金剛山観光と開城工業団地事業に対する制裁免除を検討しているか」という質問を受けた。すると米国務省当局者は一言、「ノー(No)」と答えた。次官補クラスのこの米国務省当局者は何の説明もなく一言で「ノー」と黙殺した。恥ずかしいことだ」

 

文大統領は、内弁慶である。外交的失敗を重ねているのがその典型である。国内では、お仲間政治で君臨するが、そのお仲間の質が良くないので、海外の良質な情報を取れずに失敗しているのだ。

 

(2)「国際社会で文大統領が「仲間外れ」にされていると言われるようになって久しい。一昨年に文大統領が北朝鮮に800万ドル(約89000万円)の人道支援をすると言ったところ、同年9月の韓米日首脳会談で仲間外れにされたと米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。昨年10月のアジア欧州会議(ASEM)で各国首脳たちが記念写真を撮る時、文大統領が来るのを待たずに撮影が行われ、写真に入れなかったということもあった」

 

北朝鮮へ人道支援しても、その資金は核開発に向けられるだけである。国際社会は、それを知り抜いているから、文大統領を軽視するわけだ。「チュチェ思想」の信奉者である文氏は、ここぞとばかり支援に立ち上がった。

 

(3)「今回のハノイ米朝首脳会談では、米国の見解が完全に「ビッグディール(非核化一括妥結方式)」に転じ、決裂する可能性もあるということを韓国大統領府はその30分前までまったく知らず、「6.25戦争(朝鮮戦争)終戦宣言」の可能性があるなどとんでもないことを言っていた。米国が現在、文在寅政権とリアルタイムで情報を共有していない証拠だ。文在寅政権は、米当局者から直接連絡を受けているのではなく、現地の報道を見て知ることがほとんどのようだ」

 

日本は、ハノイでの米朝首脳会談失敗について、事前に米国から説明を受けていた。韓国は、そういう説明も受けず無視されている。唯我独尊で、米国との協調を怠っている結果である。

 

(4)「文大統領が「仲間外れ」の状況になるや、すぐさま日本の安倍晋三首相が「今こそ私が金委員長と対話する番だ」と打って出た。事実、コーナーに追い込まれた金委員長は今後、文大統領ではなく安倍首相に仲介を要請する可能性もある。文大統領がなりたいと願っている「仲介者」役は、力もバランス感覚もあって初めて審判官役にもなれる。仲介者が力もなく、事態の把握もできなければ、すぐに仲間外れになり、ひとりぼっちになるだろう。今後も「文在寅パッシング(外し)」が続くのではないかと心配だ」

 

米朝首脳会談の失敗後、仲介者は安倍首相になりそうだと指摘している。仮にそうなったならば、文氏は立つ瀬がなくなろう。目を覚ませ、だ。お仲間外交を卒業し、民心を絶対視する大衆迎合政治から脱皮すべき時期である。

 

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