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文在寅大統領は、日本・米国・北朝鮮から同時に「三下り半」を突付けられた恰好である。理由は、もはや説明するまでもない。不誠実な外交姿勢が相手国を怒らせたのだ。

 

日本は慰安婦問題と徴用工問題である。日韓政府間で結んだ条約や協定を骨抜きにしても平然としている。外交特使を送って丁寧に説明することもなく、高飛車に出ているのだ。「日本政府は誠実になれ」と説教を垂れるほど傲慢である。

 

米国は、対北朝鮮政策をめぐり米国と協調せず、南北融和で突出行動に出ている。これが、北朝鮮に誤解を与えた。北朝鮮に「粘ればなんとかなる」そういう淡い期待を持たせたのだ。

 

北朝鮮は、韓国が米朝首脳会談前に米国の厳しい姿勢を伝えてくれなかったこと。北が、米国の真意の一端でも知っていれば、あのように無様な会談決裂に至らなかったと、悔いているのかもしれない。北に責任の過半はあるが、文氏の「仲人口」に乗ったことは事実だろう。

 



こうして、文在寅氏に対し日米朝は、「三者三葉」の怒り方をしている。文氏にとっては深刻に受け止めるべきであろう。

 

日本では、韓国に対する報復措置が公然と語られるようになっている。文政権が、ここまで日本を侮辱した以上、日本が何らかの対応を取ることは不可避であろう。その時、「こんな積もりでなかった」などと泣きごとを言わぬこと。日本が、措置を取る前に善処すべきなのだ。

 

韓国と、米朝の問題については、つぎの社説を取り上げた。

 

『朝鮮日報』(3月23日付け)は、「韓国船を疑う米国、文在寅政権を見限る北朝鮮」と題する社説を掲載した。

 

(1)「北朝鮮は22日、開城の南北共同連絡事務所から一方的に撤収した。北朝鮮側は、特に説明もなく『上部の指示によるもの』としか言わなかったという、金正恩(キム・ジョンウン)委員長の決定というわけだ。北朝鮮の一方的な連絡事務所撤収は、ハノイ会談決裂直後から韓国大統領府が『『仲裁者』『促進者』としての韓国の役割が大きくなった』と言っていたのがどれほど現実から遊離した認識であったか-を示している。青瓦台は、北朝鮮制裁をさらに引き締めようとする米国の方針にもかかわらず、『開城工業団地、金剛山観光再開案を整備したい』と北朝鮮へ露骨にラブコールを送ったが、北朝鮮は公に『文大統領は仲裁者ではない』とした。このとき既に、利用価値は消えたと宣言したも同然だった」

 

今回、韓国が米朝から突付けられた不信感は、文氏の「コミュニケーション能力不足」と思い込みがもたらした大失敗である。文氏は、政治家としての素質を著しく欠いていることを証明した。周辺から外交専門家を排除して、素人を集めた結果がこの失敗である。外交だけでない。経済問題でも最賃引き上げで大変な失敗を犯している。韓国マスコミは、この文氏を「理論派」と呼ぶがとんでもない。思い込みという感情過多症に過ぎない。

 


(2)
「今や米国をはじめとする国際社会は、北朝鮮が核放棄を決心するよう追い立てていく方法は制裁圧迫だけ、というコンセンサスで一つになっている。米国は北朝鮮の海上違法積み替えを取り締まるため、沿岸警備隊(USCG)所属のカッターまで韓国に送る予定だ。だが文政権は、北朝鮮の核廃棄などどうでもいいかのように『金正恩ショー』を続け、政権を延長する考えしかないようだ。だから『先に制裁を緩和してやれば、北が核を放棄するだろう』という荒唐無稽な発想に固執している」

 

国家を私物化する「金ファミリー」に対して、甘い期待を寄せていたら大変な裏切りに合う。それを改めて実証したのが、今回の文氏による一連の不手際である。文氏と彼を取り巻く「86世代」は、北朝鮮の「チュチェ思想」の信奉者である。韓国の現政権にとっては、北と交流できるきっかけは千載一遇の機会であろう。それゆえ、喜びの余り盲目状態に陥っている。国家を売り渡すような話である。

 

(3)「制裁がなくなったら、どうして北が核を放棄するのか。こうした事情をよく理解している北朝鮮は22日、開城から撤収しつつも『南側は残っていてもいい』と言った。米国にもう一度すがってみろ、というわけだ。文大統領が『金正恩の非核化の意思』なる実体なきバブルを作り、育てていたときから、下手をすると最大の被害者は韓国になりかねないという懸念はあった。その懸念が最悪の形で現実になっている」

 

南北問題は、米韓が密接な関係を維持できてこそ、スムースに進むものである。米国に安全保障を依存している事実を忘れ、同盟関係にヒビを入らせるような状態にして、南北交流はあり得ない話である。文氏が、理性派であれば同盟関係を忘れて、南北問題にのめり込むことはないだろう。ただの感情過多症であろう。

 

メルマガ37号 「文在寅の大誤算、日本企業『資産差し押え』は韓国衰退の引き金」が、下記の『マネー・ボイス』で紹介されました。ご覧下さい。

https://www.mag2.com/p/money/652352