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海外投資家にとって、中国市場は「賭博場」のような存在だろう。安値から拾い始め、満腹状態になったところで売り浴びせる。中国の弱小投資家が、一様に逃げ惑う姿を想像するのだ。株式市場は投機の場である。知恵のある者が勝ち、準備の足りない向きは被害を受けるのは致し方ない。

 

『大紀元』(3月28日付け)は、「中国株、海外勢による大規模な売り越し、調整局面入りとの見通し」と題する記事を掲載した。

 

(1)「27日の中国株式市場は3日ぶりに反発した。主要株価指数の上海総合は前日比25.62ポイント高の3022.72ポイントを付け、節目の3000台を回復した。しかし、アナリストは、25日の外国人投資家による100億元以上の売り越しで、中国株が調整局面に入ったとの見方を示した。ブルームバーグ(25日付)がまとめたデータによると、外国人投資家は25日、108億元(約1765億円)の中国本土株を売り越した。2016年12月、香港と深セン市場の株式相互取引が導入されて以来、最大の売り越しとなった」

 

外国人投資家の大規模な売り越しによって、25日上海総合の終値が3100ポイントを割り込んだ。26日、上海総合が続落し3000台を下回り、前日比1.51%安の2997.07ポイントで取引を終えた。28日の終値は前日比0.92%安の2994.94ポイントで3000ポイントを割ったまま。チャートを見ると、3100ポイントが天井圏になっている。投機家集団はもはや上値を追えないと判断し、大量の売りに出たと見られる。大勝負は終わったのだ。

 



(2)「中国経済情報サイト『華爾街見聞』は26日、中国国内証券アナリストの寄稿を掲載し、今後中国株市場の見通しについて悲観的な見方を示した。記事によると、25日の外国人投資家の売り越し金額は、1990年代中国本土株式市場の開始以来、2番目の大きさだという。また記事は、過去の記録にさかのぼって、1日の外国人投資家による売り越しが40億元(約653億4900万円)を超えた回数は10回しかないと指摘した。10回のうちの5回は、2015年の株暴落の時期に起きた。記事は2015年以降の4回について分析した。この4回の海外勢による売り越しは、2016年に1回と2018年に3回発生した。2018年の3回は株価相場に大きな影響を与えたという」

 

3月25日の外国人投資家の売越額は、1990年代の中国株式市場開場以来、2番目の大きさという。この意味を考えていただきたい。中国経済の大混乱を見越した売りである。単なる一時的な利益確定売りというものではない。すべてを天井圏で売り抜けたのだ。海外投資家は、データ中心で相場観を
形成している。それだけに、今回の大量売越しには深い意味が隠されていると見るべきだろう。

 

(3)「中国株式評論家の水皮氏はこのほど、中国メディア『華夏時報』に寄稿し、年初から上昇し続けた中国株が、調整局面に入ったとの見方を示した。水皮氏は『この2週間、上海総合が3100台でもみ合いになっている。この状況の下で、25日海外勢が大規模な売り注文を出したことは、中国国内投資家が目にしたくない相場の調整が始まったことを意味する』とした。ブルームバーグは香港金融サービス会社、KGIアジアのアナリストの分析を引用し、中国経済失速に対して『外国人投資家たちはリスク回避姿勢を強めている』とした。『投資家は不確実性を回避するために、(中国株が)大幅に上昇した後、利益確定のために売った』。中国国家統計局は27日、12月の工業部門企業利益が前年同期比で14%減少したと発表した。ロイター通信が2011年10月に同統計を記録開始以来、最大の落ち込みとなった」

 

海外投資家は、中国経済失速を織り込んで大量の処分に出たことは疑いない。次に買い出動する時期は、今年1月4日の大発会が2440ポイントであったから、その近辺までの値下がりを待っているのかもしれない。株価がそこまで下げるには、経済で相当の混乱を想定することになる。株価のキリモミ状態は、海外投資家が目にしたくない情景に違いない。


メルマガ37号 「文在寅の大誤算、日本企業『資産差し押え』は韓国衰退の引き金」が、下記の『マネー・ボイス』で紹介されました。ご覧下さい。

https://www.mag2.com/p/money/652352