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韓国経済の停滞色は、日一日と濃くなってきた。季節は春だが、景気は冬景色である。すべての理由は、文在寅政権にある。国際機関がこぞって中止を勧告した最低賃金の大幅引上げを強行し、結果は惨憺たるものだ。それでも,政権は涼しい顔をして大型補正予算を組み、景気落込みの穴埋めをしている。世にも不思議な政権が現れた。

 

最大の被害者は、韓国国民である。危機脱出先として日本が選ばれている。韓国政府は、「親日一掃キャンペーン」を行なっているが、国民は日本へ目を向けて動き出している。小学校・中学校から日本へ留学して日本企業へ就職する。これが、一つの「危機脱出ルート」になってきたようだ。

 

『聯合ニュース』(4月15日付け)は、「日本留学・就職博覧会、ソウル・COEXで6月1~2日」と題する記事を掲載した。

 

韓国と日本の友好親善に取り組む「韓日協会」は15日、日本への留学や就職の情報を各種学校や企業が説明する「日本留学&就職博覧会」を6月1、2の両日、ソウルの総合展示場・COEXで開催すると伝えた。
 
(1)「韓日協会は、毎年春に同様の博覧会を開催しており、今回は日本の大学、大学院、専門学校、高校、日本語学校など約60校と、各企業の採用担当者約60人が参加する。就職部門ではホテルなどの宿泊業や免税店のほか、IT関連、専門技術職、一般事務職など多様な分野の人材を求める企業が参加。また人材紹介会社も参加しているため、博覧会に参加していない企業への就職も可能となる。日本での就職だけでなく、韓国に進出した日系企業への人材紹介を行う会社も参加しており、希望者の履歴書を受け付ける」

 

日本側にもメリットがある。大学や高校、日本語学校では留学生を募集できる。企業は学生採用である。昨年までは企業主体であったが、今年は教育機関が参加している。韓国側に日本留学の動きが目立っているからだろう。昨年は、韓国の大学で3年次まで学び、4年次を日本の大学に留学・卒業させる案が話題を呼んでいた。こういう動きの延長で、日本の大学も触手を動かしているのであろう。

 

(2)「留学部門では、留学を希望する小・中学生の保護者、大学進学を控えた高校生をはじめ、今後日本で就職することを考えている大学生を対象とした総合相談コーナーが設けられ、将来のための情報収集も可能だ。留学手続き、留学試験、語学研修、ワーキングホリデーなどについての説明会も行われる。2日午前10~11時には日本の教育機関との交流を希望する韓国の大学や高校のための時間も用意される。参加する学校のブースを訪問し、交流や提携について相談することができる

 

下線をつけた部分は、今年はじめての動きである。小学校・中学校から日本へ留学させる目的は、日本語の壁を完全にクリアさせるためだろう。韓国の入学試験は地獄である。卒業しても4分の1は就職できない現状では、日本へ留学して伸び伸びと子ども時代を送らせたい。それが、親心であろう。

 

韓国の大学や高校が、日本の学校のブースを訪問し交流の機会を持つ目的は何か。韓国は、日本以上のスピードで少子化が進んでいる。地方の大学や高校では学生・生徒不足に悩んでいる。そこで浮かび上がるテーマは、日本の教育機関との提携である。日本留学・日本企業就職が、大々的なキャンペーンの目玉になるはずだ。そうなれば、日本も学生・生徒を確保できる。双方がメリットのある話だ。

 

(3)「韓日協会関係者は同イベントについて、日本留学や日本での就職に関心がある人なら誰でも参加することができる無料の行事で、通訳も同席していると紹介。今回の博覧会は韓国外交部、韓国日本学会、韓国日本語教育研究会のほか、日本学生支援機構、日本国際交流基金ソウル日本文化センター、日本政府観光局韓国事務所、自治体国際化協会韓国事務所、ソウルジャパンクラブなどの関係機関が後援する」

 

文在寅大統領もこういう事実を認識して、「親日一掃キャンペーン」などという時代錯誤の動きを止めるべきだ。そうなれば、玄界灘の波も静かになろう。