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韓国は今年6月28~29日、大阪で開催されるG20の際、どんな顔をして日本へ来るのか頭を悩ませている。感情過多の韓国人ゆえに、派手な日本批判をやった後で困り果てているようだ。出席する韓国代表は、大統領になるか首相にするか。それも決まっていないようである。

 

韓国で、最も派手に日本批判した人は、文国会議長である。「盗っ人猛々しい」という言葉まで使って日本批判した張本人である。責任を感じて日本への根回しを始めたようだ。

 

『中央日報』(4月18日付け)は、「『天皇謝罪』発言の文喜相氏が日本に特使派遣?」と題する記事を掲載した。

 

 (1)「『戦争犯罪の主犯の息子である天皇が慰安婦おばあさんに謝るべきだ』という要旨の発言が論争を呼んだ韓国の文喜相(ムン・ヒサン)国会議長が、韓日関係回復のための特使派遣の意向を日本側に伝えたと産経新聞が18日、報じた。 文氏はこのような考えを韓日議員連盟の日本側カウンターパートである日韓議員連盟側に伝えたという。 連盟関係者を引用した報道で、産経は『文氏は周囲に日本への訪問の意向を示していたが、発言をめぐる日本側の反発を考慮して特使を派遣する方向で調整している』とし『特使の派遣とは別に、韓国の国会議員らの訪日も検討されている』とした」

発言した張本人の文国会議長が、日本へ「ごめんね、あの発言はなかったことにしてね」と言えるはずがない。言いたい放題であったからだ。誰か、代理人を立てて「陳謝」するほかない。ただ、言われた側の日本は、天皇まで侮辱された形だけに、代理人であろうと受け入れられるはずがないだろう。


(2)「 日韓議員連盟の幹部は産経に対して『(特使派遣は)まだ可能性があるという段階だ。韓国側も今のままではまずいと考えているということだろう』と話した」。  産経は、『6月に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議を前に事態の収拾を図る狙いがあるとみられる』とし『ただ、発言に対する日本側の反発は強く、特使派遣が実現するかどうかも含めて不透明な情勢だ』と伝えた」

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この際、日本は一切の陳謝の受け入れを拒否すべきだろう。日本に対して国会議長たる公人の行なった非難中傷だけに許してはいけないのだ。妙に「大人」意識で謝罪を受け入れると、今後も繰り返されるリスクを伴う。それだけに、陳謝受入を拒否すべきであろう。韓国得意の「国民感情が受け入れない」とでも言って追い返すべきである。

 

韓国が、中国に対して絶対服従の姿勢であるのは、歴史的に支配されてきたDNAがあのような態度を取らせているにちがいない。一方、日本へは逆に高姿勢を見せてくる。日本人の優しさが、日本に対しては何を言っても許されるという誤解を与えたのだ。この際、日本は韓国に対して毅然と対応することである。許せることと、許せないことを分けなければならない。

 


韓国の民間では、日本との和解案らしきものが語られることもある。だが、小田原評定の息を出ない。

 

『中央日報』(4月8日付け)は、「韓日政経分離明確にして、民間会合増やし信頼から回復しなければと題する記事を掲載した。

 

 (3)「申ガク秀(シン・ガクス)元駐日本大使は現在の韓日関係について、『国交樹立以降で最悪のよう』とした。申元大使は、『韓日関係は北朝鮮の核問題など北東アジア安定や2国間経済協力などさまざまな分野で協力を必要とする場合が多いが状況は正反対に進んでいる』と懸念する。 大法院(最高裁)は昨年10月に日本製鉄(旧新日鉄住金)を相手に強制徴用被害者に賠償を命じる判決を下した。日本政府は韓日請求権協定上の紛争解決手続きである『外交的協議』を韓国政府に要請した。外交部は『日本の要請に応じるか検討中』という立場を出しただけだ。申元大使は、『強制徴用問題に対する立場が政府内部で簡単に出ないようだ。韓国政府がまず立場を出す前には両国関係に進展はないだろう』と話した」

文大統領自身が、韓国政府は徴用工問題について介入しないと決定している。政府閣僚が、政府が放置はできないだろうと進言したものの拒否されている。文氏は、日韓を対立状態に置いて、韓国全体を反日感情に巻き込み、次期総選挙で勝利を収める青写真を描いている。こういう戦略がある以上、日韓和解は不可能である。少なくも、文氏の大統領在任中は角突き合わせた関係が続くと見られる。それでも良いのでなかろうか。長い歴史を考えれば、2~3年の空白は問題ない。