a0960_008407_m
   

サムスンは、半導体市況の急落で業績悪化を招いている。ここで起死回生の一打になるはずだった新製品「折り畳みスマホ」の発売を急遽、延期することになった。米国の一部マスコミ関係者に配布した「テスト版」に相次ぎ不具合が発生した結果だ。

 

『日本経済新聞 電子版』(4月23日付け)は、「サムスン、折り畳みスマホ発売延期検討か 韓国報道」と題する記事を掲載した。

 

(1)「韓国サムスン電子は、画面が折り畳める新型のスマートフォン(スマホ)について、米国で26日に予定する発売の延期を検討していることが22日、分かった。韓国紙『韓国経済新聞』が23日付朝刊の早版で報じた。サムスンは新製品をタブレット機能と兼用できるスマホと位置づけ、スマホ事業復調の起爆剤にする狙いがあるが、発売が延期となれば打撃は計り知れない」

 


この記事が出る前に、上海での説明会を中止することが発表されていた。

 

『レコードチャイナ』(4月22日付け)は、「サムスンが中国での折り畳みスマホ発表会を突如延期」と題する記事を掲載した。

 

中国メディア『観察者網』(4月21日付け)によると、サムスンが中国での折り畳みスマホ発表会を突然延期した。

(2)「記事によると、サムスン広報担当者は「サムスンは折り畳みスマートフォン『Galaxy Fold』の中国での発表会を中止する」と発表。原因は会場の問題だといい、いつ発表会を開くかは改めて発表するという。サムスンは、24日に上海で折り畳みスマホの発表会を行い26日に正式発売する予定だった。「Galaxy Fold」はすでにニューヨークで発表しているが、中国で改めて新製品を発表するのがサムスンのこれまでの手法だという」

(3)「これに先立ち、サムスンが少量の「Galaxy Fold」レビュー機をメディアに配布していたが、複数のレビュアーが、12日後にディスプレイが破損する、画面が黒くなる、点滅するなどの不具合を報告した。レビュアーのマーク・グルマン氏は、「たった2日で壊れて使えなくなった」とSNS上で紹介。サムスン側は、グルマン氏がディスプレイの保護シートを取り除いたためだと説明しているが、グルマン氏は、保護シートは簡単に取れてしまったと述べているという。また、保護シートを取り除かなくても、ディスプレイに同様の問題が発生したレビュアーもいるという」

サムスンは、上海での発表会を突然、中止したことから、冒頭の記事のように発売延期は十分あり得ることだ。すでに、テスト版で不具合が出ているのに、その解決策も見いだせないままに発売となれば、企業責任が厳しく問われるところだった。