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1~3月期のGDPは、前年比6.4%増と体裁を整えた。それは、表面的なことだ。実態は、前期比で1.4%増、年率換算は5.7%成長にとどまった。さらに、過去平均で毎期1.7%ポイントの水増しをしている。これを差し引けば、実態経済は4%成長に過ぎない。街に失業者が溢れるのは当然であろう。

 

『大紀元』(4月22日付け)は、「中国、13月期就職市場景気指数、5年ぶりの低水準に」と題する記事を掲載した。

 

中国人民大学がこのほど発表した「中国就職市場景気報告」によると、13月期の就職市場景気指数(CIER指数)が5年ぶりの低水準となった。中国経済の先行きが依然として不透明であることが浮き彫りになった。

 

(1)「北京にある人民大学の中国就職研究センター(CIER)は17日、ウェブサイトで同研究報告書を発表した。報告書によると、13月期の中国の求職申請者数は前期比31.05%増。一方で、企業側の求人数は同7.62%減少した。CIER指数は1.68ポイントまで下がり、2014年以来の低水準となった。昨年10~12月期のCIER指数は2.38ポイントだった」

 

CIER指数の計算方法が説明されていない。ただ、この指数によれば、1~3月期は1.68まで下落したという。中国政府が、今後3年間で延べ1000万人の若者を「下放」させる計画が発表されている。都市部の青年を農村部で働かせる制度である。文化大革命時には強制的であったが、今回はボランティアだという。都会にいても就職口がないので農村で「援農作業」に励むもの。中国の就職状況はここまで悪化している。

 


(2)「全国都市別でみると、北京市の雇用環境が最も厳しく、CIER指数は0.24ポイントにとどまった。CIER指数のワースト2~10位は瀋陽市、ハルビン市、大連市、長春市、天津市、フフホト市、長沙市、包頭市、深圳市の順となった」

 

雇用環境のワースト10は、以下のようになる。

    北京市

    瀋陽市

    ハルビン市

    大連市

    長春市

    天津市

    フフホト市

    長沙市

    包頭市

    深圳市

 

上記10都市に、北京、天津、深圳という一線都市が入っていること。特に、北京と天津は中央政府の直轄市である。また、ITハイテク都市として名高い深圳がワースト10に上がっていることに注目していただきたい。もう一つの特色は、かつての重工業地帯の「東北三省」の都市が名を連ねている。

 

要するに、中国全土で就職難が起っていることだ。重工業からハイテク。一線都市の北京と天津という具合に、不況が深刻な事態に陥っている。

 

(3)「13月期の中国民間企業の求人数も前期比で13.05%減少した。求職申請者数は同52.94%増で、CIER指数は0.8ポイントとなった。前期の1.41ポイントから大幅に落ち込んだ。同期の国有企業のCIER指数は、求職申請者数が大幅に増えたことで、0.43ポイントに低迷した。『1つのポストに対して、求職者2人が競い合っている』状況だ」

 

1~3月期の民間企業のCIER指数は0.8ポイント。前期の1.41ポイントからみると急速な悪化だ。1~3月期の国有企業CIER指数は、0.43で民間企業のほぼ半分の水準である。就職地獄である。