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折り畳みスマホの発売をめぐって、韓国のサムスンと中国のファーウェイが先陣争いをしてきたが、両社は当面「引き分け」になりそうである。サムスンの発売延期と同様に、ファーウェイも画面に使うパネルの調達で問題を抱えているからだ。6月発売予定が9月になると、中国メディアが報じた。

 

『朝鮮日報』(4月23日付け)は、「プライド捨てたサムスン、折り畳みスマホ発売延期」と題する記事を掲載した。

 

サムスン電子は23日、米国で4月26日(現地時間)に発売を予定していた折り畳みスマートフォン(フォルダブルフォン)「ギャラクシーフォールド」の発売を延期すると発表した。来月に予定していた欧州・中国・韓国での発売も延期する。世界初の折り畳みスマホ発売で世界1位の技術力をアピールしようとしていたサムスン電子だが、今後の戦略に影響が出るのは必至だ。

 

下記の記事でも分るが、現行のスマホを扱うような調子で操作するのでなく、丁寧に扱うことが重要のようだ。世界最初の製品だけに、興味半分で引っ張ったりしていると不都合が起きる。貴婦人に対するようなデリカシーが必要かも。

 

(1)「サムスン電子は、『精密調査の結果、一部製品で問題が見つかった』として『画面が折れる部分(ヒンジ=蝶番)の上下にある小さな隙間から異物が入り込み、画面が損傷する現象が確認された』と明らかにした。サムスンはその上で、『完成度を高めるために発売を暫定的に延期することを決めた』と説明した。サムスン電子が、新製品の発売日を延期するのは今回が初めて。発売日は数週間以内にあらためて発表するという。現在、工場の稼働を全面的にストップし、製品の補完に取り組んでいるため、発売までは少なくとも1か月はかかるとみられる」

 

(2)「スマートフォン業界では、『品質のサムスンという名声に再び傷がついた』との声が聞かれる。サムスンは3年前、スマホ『ギャラクシーノート7』の発火事故で同製品の生産中止に追い込まれたが、今回も製品の不具合が発生したことから、サムスンの製品検査システムが不十分なのではと指摘されている。画面の不具合は社内のテストでは検出されなかったが、外信記者によるレビューで発覚した」

 

(3)「不具合が発生したのは、『ギャラクシーフォールド』の画面が折れる部分(ヒンジ)の上下部分に保護膜がなく、露出していたことが原因だった。ギャラクシーフォールドの画面は開いた状態で7.3インチあり、外部からの衝撃や引っかき傷から画面を守るための保護フィルムが貼ってある。しかし、画面が折れる中央部分の上下には縦1ミリ、横7ミリの細い隙間があり、保護フィルムが貼られていない。ここに外部から強い衝撃が加わったことでディスプレー内部が損傷し、画面がちらついたり消えたりといった現象が発生したわけだ。隙間から異物が入り込み、画面が飛び出すという現象も発生した。サムスン電子の関係者は『隙間の部分を最小化し、異物が入るのを防いで耐久性を高める計画だ』と説明した」

 

(4)「画面保護フィルムが剥がれやすいのも問題だ。保護フィルムは消耗品で、1年に12回交換する必要があるという。サムスンはアフターサービスセンターで定期的なフィルム交換に応じる計画だ。しかし、画面の縁と保護フィルムの間には、爪が入るぐらいの隙間がある。ユーザーはここを触っているうちにフィルムを剥がしてしまう可能性もある。爪を隙間に入れれば保護フィルムが剥がれ、ディスプレーの不具合にもつながって製品は壊れてしまう。サムスン電子は、今後販売する際、製品ケースの中に説明用の紙を入れ、保護フィルムは剥がさずフィルム交換の際には公式サービスセンターを訪れるようユーザーへの注意を促す計画だ」

 


ライバルになるファーウェイは、既述の通り発売時期が9月頃の見込みだ。

 

『日本経済新聞』(4月23日付け)は、「折り畳みスマホ、ファーウェイも延期か、中国報道」と題する記事を掲載した。

 

(5)「中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)が、画面を折り畳めるスマートフォン(スマホ)の発売を当初予定の6月ごろから9月に延期する可能性があることが23日分かった。複数の中国メディアが報じた。画面に使うパネルの調達に問題があるという。事実とすれば、韓国サムスン電子と同様に、次世代通信規格『5G』向けの折り畳みスマホの開発の難しさが浮き彫りになっている」

 

(6)「中国の技術メディア『新浪科技(シナテクノロジー)』などが23日、同製品の発売は9月に遅れる可能性があると報じた。ファーウェイにパネルを供給する京東方科技集団(BOE)で、パネルの品質に問題が発生しているためだという。新浪科技はファーウェイ関係者が、『発売の延期は事実ではない』と話しているとも伝えた」