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独立国家は、固有の権利として自衛権が認められている。この理屈に基づけば、海上自衛隊の艦船に、日本政府が認めた旭日旗を掲げるのは当然のこと。韓国は、この日本固有の権利に対して不条理にも反対してきた。かつての応戦国の米国は、日本の旭日旗を受け入れてきたのだ。

 

中国主宰の国際観艦式において自衛艦に旭日旗がはためくことで、韓国の旭日旗反対論が国際的な根拠を失った。まさに、コペルニクス的大転回である。私は好戦論者でないが、独立国家には自衛権が存在する。それは、個人に基本的人権が存在すると同じ理屈だ。

 

『朝鮮日報』(4月24日付け)は、「中国海軍70周年観艦式にはためく旭日旗 中・日の雪解けアピール」と題する記事を掲載した。

 

中国人民解放軍海軍の創設70周年を迎えた23日午後、中国・青島港の埠頭(ふとう)で海軍儀仗隊を検閲した習近平国家主席は海上での閲兵のため、ミサイル駆逐艦「西寧」に乗船した。習主席が青島沖に出て、海上閲兵式の開始を命令すると、原子力潜水艦、超大型駆逐艦、空母などに乗った部隊員が「主席好!(主席、こんにちは)」と叫んだ。

 

(1)「中国海軍に対する閲兵が終わると、韓国、ロシア、インドなど13カ国の海軍艦船18隻が参加した観艦式が始まった。参加した艦船には日本の海上自衛隊の5000トン級護衛艦「すずつき」も含まれている。船首に日章旗、艦橋に中国の五星紅旗を高く掲げたすずつきの船尾には旭日旗が翻っていた。自衛隊艦船の中国訪問は、両国関係が断交直前まで悪化した尖閣諸島紛争の前の2011年以降8年ぶりだ」

 

自衛隊艦船の中国訪問は、8年振りである。しかも、日章旗と旭日旗を掲げてのごく普通の状態で青島沖を航行した。ようやく日中戦争の傷跡を乗り越えた証でもあろう。

 

(2)「日本は2009年に行われた初の国際観艦式にも参加せず、08年と11年に中国を訪問した自衛隊艦船は旭日旗を掲げなかった。四川大地震に対する支援物資を輸送した08年には中国の世論を意識し、日章旗すら掲げなかった。ところが、今回は中日戦争(日中戦争)で日本軍の陸戦隊が上陸した青島の沖で日本の艦船が80年余り前と同じように旭日旗を掲げ、中国の最高指導者の前を堂々と航行した」

 

中国が、旭日旗を受け入れたのは国際情勢の変化もある。自らが外交的に孤立の恐れが強まっている中で、隣国日本の自衛艦を受け入れることは「友邦国」というシグナルであろう。また、中国自身の傷跡の整理ができたというメッセージを日本に送ったとも言える。

 

韓国の場合は「友邦国」でありながら、旭日旗を拒否する。中国の旭日旗受け入れ論から言えば、日本が友邦国でないという証明であろう。やむを得ないことだが、日本は受け入れて韓国を友邦国扱いすることを断念することだ。

 

『中央日報』(4月22日付け)は、「中国に旭日旗掲げた自衛隊艦艇入港、日中関係改善をアピール」と題する記事を掲載した。

 

(3)「中国人民解放軍海軍創設70周年を記念する国際観艦式が23日、青島沖の西海(ソヘ、黄海)海域で行われる。 日本は海上自衛隊所属の5000トン級護衛艦「すずつき」を派遣した。21日に青島に入港した『すずつき』は、1889年日本海軍旗に指定された旭日旗を掲揚した。最近、記者会見で海上自衛隊報道官は「旭日旗掲揚に問題があるという話は聞いていない」とし、中国側の阻止がなかったことを示唆した。2008年と2011年に自衛隊艦艇が中国を2度訪問した当時は、世論を懸念した日本側が旭日旗を掲揚しなかった」

 

中国が、旭日旗に異論を唱えなかったのは、日本を必要とする国際情勢になっていることの証明であろう。問題があれば、日本を国際観艦式に招待するはずもない。韓国は、日本を招待しながら、旭日旗不掲揚という条件を付けた。失礼な「招待」である。日本が断ったのは当然である。

 

(4)「中国ネットユーザーも旭日旗掲揚を問題視するような雰囲気ではない。『中国は米国と同じ戦勝国』としながら『米国人が、日本がどんな旗を掲揚しようが意に介さないのに、なぜ中国が敗戦国のように敏感になるのか』という反発も登場したと香港紙『明報』が紹介した。今回の中国国際観艦式に韓国がクォン・ヒョンミン海軍参謀次長(中将)を代表団長として派遣することとは違い、日本は制服組トップの山村浩・海上幕僚長を派遣して日中関係改善をアピールする」。
 
中国ネットユーザーは、旭日旗掲揚を問題視する意見もなかったという。韓国とは大違いである。この『中央日報』は、率先して反対論に立った。韓国の「旭日旗反対」教授と業務提携しているような過熱ぶりだった。どんな思いで、この記事を掲載しただろうか。記者の心情を思うと複雑であろう。