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韓国は、何ごとも日本と同じでなければ気が済まない民族である。ところが、米韓首脳会談で1対1の時間は、たったの2分。日米首脳会談は40分と20倍の差である。韓国が悔しがっている姿が目に浮かぶのだ。

 

この日韓に対する米国の違った対応は、文氏の北朝鮮優先が米国の勘に障っているのだ。米韓が、一体になって北朝鮮へ対応しなければならないのに、韓国はあえて隊列を乱しているのだ。ホワイトハウスが、韓国を警戒して首脳会談の時間をたったの2分にした理由は、「嫌韓」のシグナルである。それに気付かない文氏は、相当の外交音痴である。経済も音痴ゆえに、全く取り柄のない韓国大統領に成り下がった。

 

『朝鮮日報』(4月29日付け)は、「単独会談とゴルフで5時間、トランプ・安倍の蜜月関係」と題する記事を掲載した。

 

トランプ米大統領は4月26日、ホワイトハウスで日本の安倍晋三首相と会うと、記者団に「わが友」と紹介した。記者会見の最後にも「あなたはわたしの友人だ」と改めて強調してみせた。

 

(1)「26~27日にワシントンで行われた米日首脳会談はトランプ・安倍時代の格上げされた米日同盟関係を見せつけた。4月11日にホワイトハウスを訪れた文在寅(ムン・ジェイン)大統領とトランプ大統領の単独会談は2分だったが、安倍首相とトランプ大統領は40分にわたり単独会談し、27日には4時間半にわたってゴルフを楽しんだ。2人が単独会談とゴルフに充てた時間は5時間を超える。夫妻で夕食を取った時間まで含めると、2人が共にした時間は7時間に達した」

 

朝日新聞の記事では、「安倍の抱きつき外交」という形容詞だ。朝鮮日報の方が、日米関係の濃密さを正確に理解している。韓国ジャーナリズムは、米韓関係と日米関係を詳細に取り上げているから、日本の読者には裨益(ひえき)するところ大である。

 

(2)「トランプ大統領は5月25~28日に日本を公式訪問することにも期待感を示した。トランプ大統領にとっては、6月28~29日に主要20カ国(G20)首脳会議が大阪で開かれるため、あえて5月に訪日する必要はなかった。米大統領が日本を2カ月連続で訪問するのは異例だ。トランプ大統領はその背景を紹介した。トランプ大統領は『新しい日王(天皇)の即位の行事に招待された際、安倍首相に『行けるかどうかわからない』と答えた後、『その行事(日王即位)は日本人にとって(米国の)スーパーボウルと比べどれほど大切なものなのか』と尋ねたという。すると、安倍首相『100倍大切だ』と答え、トランプ大統領も『それならば行く』と応じたという。トランプ大統領は5月の訪日で安倍首相と大相撲も観覧する計画であることを明かし、『相撲の優勝力士に贈るトロフィーを製作している』と語った」

 

明治維新以降の日米外交において、良い関係であった時は日本に幸せがもたらされた。逆の場合は不幸であった。これほど日米関係は、日本の命運に関わっている。安倍首相が、トランプ大統領と個人的に良い関係を結ぶのは、日本にとって歓迎すべきことだ。朝日の記事のような「安倍の抱きつき外交」ではない。日米外交史をひもとくべきだ。

 

(3)「日米首脳による蜜月は両国が外交・安全保障分野でいかなる同盟よりもしっかりと結束していることを示している。首脳会談後、安倍首相は記者団に対し、『トランプ大統領が日本人拉致被害者問題の解決に向けた北朝鮮と日本の首脳会談実現に向け、全面的に協力する意向を表明した』と述べた。北朝鮮問題でも安倍首相と日本の利益を最大限反映するという姿勢の表れだ」

 

第2回米朝会談の冒頭、トランプ大統領は金国務委員長に「日本人拉致問題解決」を持出し、金氏を大いに驚かせたという。トランプ氏が、日本への約束を守ってくれている姿に安心する。

 

(4)「米国は最近、日本の次世代戦闘機開発を支援するため、最新鋭F35ステルス戦闘機の設計機密を提供することを提案した。これは米国がF35を共同開発した英国など8カ国にも提供しなかったものだ。日本はF35の開発に参加すらしていない。また、419日に開かれた日米の外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)では、『(日本に対する)サイバー攻撃が米日安保条約5条の武力攻撃に当たる可能性がある』との認識を表明した。日本がサイバー攻撃を受けた場合、武力攻撃を受けたと見なし、米国が共同で反撃に出るという意味だ。一方、産経新聞は27日、韓国が福島原発周辺の水産物の輸入を禁止していることに関連し、世界貿易機関(WTO)の最終審で日本が敗訴したことをめぐる対応で、米国が日本の立場を全面的に支持したと報じた」

 

米国が、最新鋭機F35戦闘機の設計機密を日本に公開して共同生産体制を提案してきた。これには米国の思惑があるというが、日米関係が過去最高の信頼レベルに達していることを裏づけている。これは、安倍・トランプの蜜月関係だけでなく、ホワイトハウス全体が日本との良好な関係を構築しようとしている印である。米国では、ホワイトハウスのスタッフが強力な力を持っている。大統領の指示でも国益に反するとみれば拒否するのだ。その意味では、日米関係は過去最高レベルと言って間違いない。

 

日本が、WTOで韓国に「敗訴」した問題で、米国がその不合理性に共鳴し、日本の立場を全面的に支持したと報じられた。韓国にとっては、気になるニュースであろう。