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中国と韓国は、ノーベル科学賞受賞者が少ないことで話題に上がります、中国は元国籍を含めて5人、韓国0人、日本は元国籍を含めて25人です。中国と韓国という儒教社会に、ノーベル科学賞が少ないのは理由があります。

 

それは、儒教社会特有の科挙(かきょ:高級官僚)試験の受験資格に、技術者を含めなかったことです。このため、実験とかものづくりという技術者は、蔑視される風潮が長く続きました。1980年ころ、日本の科学者が韓国の大学教授を訪れたとき、日本の科学者が電卓を出して計算していたところ、別の韓国人教授が入室。日本人科学者を見て、「助手を採用しましたか」と聞いたそうです。

 

韓国では、手を使う仕事は下賤の階級がやるという習慣があるのです。これでは、科学の発展は望むべくもありません。現に、大学工学部では、実験などの科目は教えず、街の塾で学ぶそうです。このように、昔ながらの習慣がそのまま頑固に生きている。そういう社会が、韓国と言えます。

 


この韓国で、「大学教授」といえば別格です。最高の教養を身につけた人、という評価ですが最近、これに泥を塗る事件が起こっています。それは、次のよう話です。

 

ソウル大学をはじめとする全国52の大学に所属する100人以上の大学教授らが、自らの論文160本に高校生の息子や娘を共著者として名前を掲載していた、というのです。親戚や知人の子たちを含めると、73大学で549本の論文に達するというのです。その結果、高校生たちは大学入試の際に論文の業績が有利に作用した可能性が出てきた、と『朝鮮日報』(5月14日付け)は、怒りの報道をしました。

 

研究論文と無関係な家族の名前を共著者に入れる。その理由はなんでしょうか。韓国が、学歴社会であることです。大学進学率は、75%と世界でもトップクラスです。そのため、大学入試は激烈です。ソウル大学などトップ4大学の入試成績は、ほとんど満点だそうです。こういう状況では、内申書に「論文」のある受験生は有利な扱いを受けます。

 

ここまでして入学した大学をいざ卒業する段になると、就職先がありません。25%は、卒業=失業です。気の毒な若者たちです。そこで、最近は日本企業への就職に目を向けるようになっています。日本から韓国社会を眺めていると、生きにくい社会であろうと同情するのです。頭でっかちで、理屈ばかり言う社会に見えますが、現実はどうなんでしょうか。