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中国のファーウェイ(華為技術)は、米国政府から集中砲火を浴びています。米企業からの輸出が禁止されるほど、厳しい処置を受けています。なぜ、ここまでの処置を受けているのか疑問に思われる方もいるでしょう。

 

これは、2つの側面があります。『ウォール・ストリート・ジャーナル』(5月30日付け)「ファーウェイによる窃取疑惑、元社員らが語る詳細」からの引用で、説明します。

 

第一は、ファーウェイが技術スパイの常習でのしあがってきたという「反倫理性の問題」です。2004年夏のある日の夕刻、シカゴでの通信機器展示会スーパーコムのイベントが閉幕する際の出来事です。中年の中国人来訪者が、ほとんど無人となった展示ブースの間を歩き始めました。そして、高価なネットワーク機器のふたをポンと開けると、内部の回路基板の写真を撮ろうとしたのです。警備員が男性の行動を制止し、すでに撮影した写真などの資料を取り上げたそうです。その中年の中国人来訪者が、ファーウェイのエンジニアでした。

 

第二は、ファーウェイの米国内施設には、中国人以外の入室を禁じる「地下の秘密室」があるそうです。米治安当局筋によれば、2012年前後には、ファーウェイの米国内施設に、電子装置による盗聴が不可能な機密保持の部屋が設けられていることが発覚しました。これは世界の情報当局の施設にある設備と似通ったものであり、米当局の警戒感を強める一因となったと言われます。

 


以上、2つの点から見ただけでも、ファーウェイの犯罪性は窺い知れます。前記のWSJの記事では、詳細な犯罪手口も紹介されています。米国が、ファーウェイを中国人民解放軍の手先のスパイ組織と睨んでいたことが分ります。

 

一般には、こういう込み入った事情は分りません。ファーウェイの弁明を聞いていると、いかに米国は悪いかを主張しています。中国人の「演技力」は世界一と言ってもいいでしょう。裏を知ってしまうと、中国が罪を犯してまでも利益を追求する民族であることが分かります。その原点は何かについて関心が向くのです。

 

私は、私家版で『中国の経済的発展と社会的限界―4000年、負の歴史が足かせに』(2016年)を出版しました。漢族は、世界で信仰(来世)が存在しない唯一の民族です。始皇帝は、商工業を弾圧し農業重視政策でした。理由は、商工業は富を蓄積して謀反を起こすというのです。この方針は、清国まで守られました、それ故、無信仰と商工業弾圧による経済倫理の不存在という、絶望的なまでの民族になってしまったのです。

 

ファーウェイがスパイをする。人民解放軍はそれを利用する。無信仰で経済倫理のない中国においては、当たり前のことです。私たちは、こういう中国の民族特性を記憶しておけば、損を避けられるでしょう。