a1180_012903_m
   

韓国の文大統領は、北朝鮮の「チュチェ思想」の共鳴者といわれている。先頃、韓国プロテスタント教会の会長が、これを理由にして文大統領の年内辞任要求を突付けた。38度線で対峙している「敵方思想」に染まっているのでは、韓国の安全保障が著しく不安定にならざるを得ない。

 

文大統領が、「チュチェ思想」に染まったのは学生運動に熱を入れていた時期とみられる。当時の学生運動仲間が現在、大量に大統領府の秘書官として乗り込んでいる。大統領府は、北朝鮮と精神的につながっている連中で構成されているのだ。

 

これを見た元・現の国防部長官が、にわかに「左傾グループ」に接近し始めて問題になっている。「敵」に理解を示す韓国軍トップでは、万が一有事が起こったとき、どのような指揮をするのか不安になる。北朝鮮へ通じて寝返るということもないではない。実に厄介な国防部長官が現れたものだ。

 

『朝鮮日報』(6月16日付け)は、「あなたは韓国軍の恥だ」と題するコラムを掲載した。筆者は、同紙の世論読者部=張一鉉(チャン・イルヒョン)次長である。

 

(1)「宋永武(ソン・ヨンム)元韓国国防部(省に相当)長官が先月のセミナーで、「(北朝鮮・朝鮮労働党の)金正恩(キム・ジョンウン)委員長は自由民主思想に近づいている状態だ」と言った時、韓国軍やその周辺からは衝撃のあまり怒りが噴出した。わずか70年前にここで戦争を起こし、世界最悪の独裁制を維持し、今も韓国の自由民主主義を破壊しようと「すき」を狙っている政権の最高権力者なのに、そういう人物に向かって韓国の元国防長官が言ったとは到底信じられない修辞だった。軍関係者らは「言葉もない」と言った。海軍士官学校で宋永武元長官の2年先輩であるキム・ヒョクス初代海軍潜水艦船団長(予備役准将)はフェイスブックに「私は海軍士官学校の自慢にはなれていない。だが、宋永武、お前は海軍士官学校の恥であり、同門でもない」と書き込んだ」。

 

軍人が立身出世を夢見て、政治家に魂を売るようでは世も末である。韓国大統領府の雰囲気は、北朝鮮一辺倒になっているのだろう。国防部長官という「武人」までが、魂を差し出して陽の当る場所を求める。さらなる出世を夢見る猟官運動の一種であろう。

 

北朝鮮は韓国への侵略軍である。現在はさらに核武装まで始めた相手である。それに対して、「金正恩委員長は自由民主思想に近づいている」とは寝言である。観国軍兵士は、何のために訓練に励んでいるか分らなくなる話だ。

 


(2)「それから2週間後にシンガポールで行われたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)。今回は現職の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官が軍の存在を辱めた。同長官は先月、北朝鮮のミサイル発射について、「対話で解決しようとの明確な考えを持っているというのが隠された意味だ」と述べた。ある予備役将校は「鄭景斗長官は神なのか? 一体、北朝鮮の意図が何であるかがどうして分かるというのか。あの人は本当に元軍人なのか」と言った。このような雰囲気になっているのは、元国防部長官や現国防長官の発言・発想が軍人には容認できず、踏み入ってはならない一線を越えているためだ1人の発言ならば「不純な個人の動機」と片付けることもできる。しかし、元国防部長官と現国防長官の2人ならば、「これは統治権者または執権勢力が韓国軍の準備態勢を崩そうとしているものだ」との批判は免れない」

 

現職の鄭景斗国防部長官が軍の存在を辱めたという。同長官は先月、北朝鮮のミサイル発射について、「対話で解決しようとの明確な考えを持っているというのが隠された意味だ」と言った。これも、とんでもない発言である。国防部長官が、北朝鮮のミサイル発射をこういう認識で捉えていたとすれば、先ず初動態勢で敗北である。ピンボケな評論家レベル以下という存在である。前のパラグラフで指摘したように、大統領府がこういうだらけきった雰囲気なのだろう。これでは、金正恩氏に馬鹿にされるわけだ。