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習近平氏の政治判断が狂いっぱなしです。

 

米中貿易戦争では、「開戦」と「協定文」を巡る騒ぎで判断を誤り、泥沼化しそうです。今度は、香港問題で「ゴー」サインを出して支持を与えていました。それが、ドデン返しの事態になっています、習さんは「3連敗」です。国家主席のメンツは丸潰れです。

 

香港政府による「逃亡犯条例」改正に対して、習氏は支持を表明したのです。それが、参加者200万人近くに及ぶ16日夜のデモ発生を受け、林鄭月娥行政長官は同深夜、市民に謝罪する声明を発表する事態を迎えました。

 

それにしても主催者発表で200万人のデモ行進とは、中国政府も度肝を抜かれたでしょう。香港市民の中国への反発がこれだけ大きいとは予想外だったと思います。「逃亡犯条例」改正案では、香港への旅行者でも中国の令状があれば逮捕して、本土へ拘留するという「地獄」の法案でした。

 

米国政府は危機感を持ち、この法律が通れば香港へ与えている特恵を廃止すると予測されていました。米中対立の一環です。そうなれば、香港の金融都市や貿易都市のメリットが消失し、香港経済は成り立たなくなるのです。これに驚いたのは香港市民と香港政府です。双方が厳しい危機感をもちました。

 


香港政府の報道官は16日夜に声明を発表しました。「政府は条例改正の作業を再開する予定がない」と強調。声明で林鄭氏は「政府の仕事ぶりで社会に大きな紛争を巻き起こした」としたうえで「市民に謝罪し、謙虚に批判を受け入れることを約束する」と述べました。一方、市民が求める条例改正案の撤回には触れませんでした。声明で逆に市民の反発は強まった、と『日本経済新聞 電子版』(6月16日付)は報じています。

 

習氏は、中国本土では水も漏らさぬ弾圧体制を敷いていますが、香港では同じ手を使えません。民衆パワーによって敗退です。

 

今回の香港騒動が、来年の台湾総統選に影響することは間違いありません。民進党の総統候補選びで当初、不利とされていた蔡総統が候補に選ばれました。これで国民党候補が誰になるかにもよりますが、国民党は中国と接近してきただけに不利でしょう。台湾は、中国と「不離不即」がベストの選択です。喧嘩もしない。そうかといって親しくもしないのです。