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韓国政治は、混迷の連続である。経済も外交も合格点を付けられるような業績は皆無だ。経済政策と言えば、理念先行で最低賃金の大幅引上げと週52時間制の強行。副作用が激発しても、全くフォローせず自画自賛するだけだ。

 

外交と言えば、トップの外交部長官は、国連の女性通訳官であり外交経験はゼロ。そういう人物を外交部トップに据えて、大統領府の「86世代」が裏にまわって振り付けをしている。その結果、日米中三ヶ国とは「不通」状態に落込んだままだ。

 

この「能天気」政権が、後3年も続く。韓国社会はどうなるのか。国内の不安と不満が高まっている。このままだと「バナナ共和国」に成り下がると危機感を募らせている。「バナナ共和国」とは、第一次産品の輸出で経済を支える政治腐敗国家を指す政治用語である。韓国は、1人当たり国民所得3万ドルを自慢している。だが、いつまで保つかだ。文政権が、韓国経済の成長基盤を徹底的に破壊することは目に見えている。以下に、その理由の一半が示されている。

 

『中央日報』(6月17日付)は、「大韓民国、このままではバナナ共和国になる」と題するコラムを掲載した。筆者は、同紙のチョン・ジェホン論説委員である。

 

(1)「バナナ共和国で起きるようなことが大韓民国で発生している。鉄鋼メーカーに対する高炉(溶鉱炉)操業停止行政処分が代表的だ。有害物質を排出したという理由で10日間の操業停止とする行政処分を下したり予告した。鉄鋼メーカーが汚染防止装置なく高炉の圧力を抜く役割をする安全バルブ(ブリーダー)を開き大気を汚染させたという環境団体の請願を受け入れたのだ。 高炉を4~5日止めれば溶解した鉄が固まるため高炉に亀裂が発生する。韓国鉄鋼協会は「1基の高炉が10日間停止し復旧に3カ月かかると仮定すると、この期間に約120万トンの製品減産が発生し8000億ウォンの損失が予想される」と明らかにした」

 

(2)「協会によると、高炉の安全バルブ開放は世界の製鉄所で100年以上使われてきた方式だ。現在の技術では安全バルブを使わずに高炉を稼動する方法がないという。安全バルブを開放した時に排出されるガスは中型乗用車1台が1日8時間ずつ10日間運行して排出する程度というのが協会の説明だ。操業停止処分は一貫製鉄所の閉めろというのも同じだ。鉄鋼生産が中断されれば造船、自動車、家電など主要産業が致命傷を受ける。環境団体と自治体は「環境原理主義」に捕われ操業停止を強行している。ポスコ労組はこれに対し「操業停止処分はポスコと現代製鉄だけでなく、そこで働く労働者を殺す行為」と非難した」

 
高炉の安全バルブ開放は世界の製鉄所で100年以上使われてきた方式だという。韓国鉄鋼メーカーだけが採用している方式ではない。そういう技術的な理解もなく、高炉に10日間の操業停止を命じている。これは「高炉の死」である。環境団体と自治体は、お構いなく操業停止という制裁を科した。無知故の恐ろしい振る舞いである。

 


(3)「文在寅(ムン・ジェイン)政権のエネルギー転換(脱原発)政策も理解し難い。原発が韓国の電力供給で占める割合は昨年末基準で30%に達する。韓国政府は2017年基準で24基ある原発を、2031年に18基、2038年に14基に減らす計画だ。代わりに現在7.6%である再生可能エネルギー発電の割合を2040年までに30~35%まで高める方針だ。 専門家らは、「現実を無視した理念政策の標本」と批判する」

 

(4)「国土が狭く四季が明確な大韓民国で太陽光や風力などの生産は限界がある。再生可能エネルギーは生産原価も高い。1キロワット時当たりの発電単価は昨年末基準で新再生可能エネルギーが173.38ウォンで原子力の60.85ウォンの3倍だ。政府の脱原発政策などにより数兆ウォンの純利益を出した韓国電力は昨年1兆ウォン台の赤字を出したのに続き今年も5000億ウォン以上の赤字が予想される。韓国電力の赤字累積は電気料金引き上げにつながるだろう」

韓国は地形から言って、自然エネルギー適地がない。それでも強行する結果、発電コストは、原発の3倍にもなる。韓国電力公社はこの結果、この1~3月期に営業利益が赤字に転落した。いずれ電力料金は値上げだ。政府のポピュリズム政治は、電力料金の引下げを提案しているほど。どこまでも現実に背を向けたら満足するのか。典型的な「おバカさん」政治を行っている。バナナ共和国そのものだ。


 
(5)「 理念に偏って現実から目を背けた最低賃金引き上げと週52時間制は経済に途轍もない負担になっている。「このまま行けば国が大変なことになる」という声があちこちから出ている。孔子は「誤りがあるならば改めることをはばかるな(過則勿憚改)」と話した。韓国がバナナ共和国に転落しないようにするには失敗した政策に固執せず、事実に基づいて真実を求めなければならない」

1980年代の学生時代に描いた夢を、学生運動家上がりの政権がしたり顔して実施している。どうにもならないアマチュア政権なのだ。韓国最大の不幸をもたらす政権になる。