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ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談は、後味の悪いもので終わった。今回の意表を突く板門店会談は、前回会談のマイナス分を埋めた形だ。これが、「トランプ式人心操縦法」としたら大した魔術と言うべきかも知れない。

 

『聯合ニュース』(6月30日付)は、「分断を超え平和へ、板門店で事実上の3回目米朝会談」と題する記事を掲載した。

 

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)とトランプ米大統領は30日、板門店の韓国側施設「自由の家」で、事実上の3回目の米朝首脳会談を行った。 金委員長とトランプ氏は板門店の南北軍事境界線上で握手した後、共に北側に入ってから韓国側に移動した。2人は待機していた文在寅(ムン・ジェイン)大統領と対話した後、自由の家に入った。

 

(1)「施設内では両氏がそれぞれ発言した後、報道陣が外に出た。会談は53分間、行われた。このため事実上の3回目の首脳会談が行われたことになる。トランプ氏は会談後、「きょうは歴史的瞬間だった。よい会談だったし、速度より正しい交渉を進めていく」と述べた上で、ポンペオ国務長官主導の下、2~3週間以内に実務チームを構成し、非核化を巡る米朝交渉を進める考えを明らかにした。北朝鮮に対する制裁緩和も交渉過程であり得ることも示唆した

 

米朝首脳は、二人きりで53分間の会談を行った。トランプ氏は、交渉過程で制裁緩和もあり得ることを示唆した模様で、北朝鮮が最も欲していた制裁緩和という「ニンジン」をぶらさげた格好である。こうなると、金氏もぐっと身を乗り出さざるを得なくなるはずだ。

 


(2)「一方、文大統領は「きょうの対面を通じ、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的平和を構築するための平和プロセスが大きな峠を一つ越えた」と説明した。米朝対面を提案したトランプ氏に対しては、「果敢かつ独創的なアプローチに敬意を表したい」と話した。この日の対面で、史上初の南北・米首脳の「3カ国会合」が実現した。また、トランプ氏は初めて北朝鮮に入った現職の米大統領となった」

 

(3)「今回の板門店会談は物別れに終わった2月のハノイでの米朝会談以降の不信と対立の解消につながり、朝鮮半島情勢の急変をもたらすきっかけになるとみられる。特に、米朝首脳が板門店で相互信頼を確認しただけに、当分の間、極端な情勢悪化はない見通しだ。一方、トランプ氏は金委員長をホワイトハウスに招待したとされる。今後行われる実務協議がうまく進めば、米朝首脳会談につながる可能性もあり、金委員長が招待を受諾すれば、会談の場所はワシントンになる

 

今後2~3週間の間に実務交渉の準備が始まる。トランプ氏は、金氏をホワイトハウスへ招待したとされるので、4回目の米朝首脳会談が米国で開催される可能性もあるという。そうなると、膠着状態であった米朝交渉が動き出すかも知れない。