a0960_008659_m
   

トランプ大統領の若い時代の写真を見ますと、プレイボーイというイメージが伝わってきます。さぞや、女性にもてたであろうと想像します。男女の駆け引きでは、相当の腕前であり自信を持っているはずです。

 

昨日の北朝鮮の金正恩委員長との会談は突然、思いついたものでなく、一連の米朝交渉が始まる前から、思い描いていた過程であるように思います。と言うのも、北朝鮮が失礼な発言をすると、国務長官の訪朝計画にストップを掛ける。ハノイでの米朝首脳会談では、会談途中で席を立ってショックを与える。そして今回は、板門店まで出かけて「会いたい」と言って「誠意」を見せる。このように、相手に冷たく接して置きながら、要所、要所では暖かく接して、虜にさせる「手練手管」を心得ているからです。

 

北朝鮮は、鼻っ柱が強くてなかなか一筋縄でいかない相手です。こういう向きには、トランプ流人心操縦法が見事に効果を上げるのかも知れません。一度、相手のプライドをへし折って粉々にし、それから優しく接するのです。

 

中国の人心操縦法も凄いと言います。米中復交交渉に当った米国のキッシンジャ-元国務長官が述懐しています。

 

北京で交渉している時の経験では、夜の宴会を終わってホテルへ帰り、そろそろ休もうかとしている所へ中国の交渉担当者が現れて、議論を始めると言うのです。相手は、キッシンジャー氏が疲れているところを利用して、中国の主張を通そうとするのだそうです。米国では、この時の外交経験を一冊の本にまとめてあるほどです。

 

話を元にもどします。

 

トランプ氏は、交渉術の本を書いているほどです。自信があるのでしょう。正恩氏は、トランプ氏にとっては年齢的に、自分の子ども世代です。トランプ氏が、「一日の長」があるのは当然としても、昨日の板門店会談は、トランプ氏の腕前の凄さを発揮しました。感服せざるを得ません。