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韓国産業部は、日本による輸出規制を批判し、WTO(世界貿易機関)への提訴ぶくみで息巻いている。韓国は、先のWTO上級審で福島産海産物輸入規制が認められたとして張りきっている。ただ、WTO上級審は日本の主張も認めるグレーな決定であった。しかも、韓国政府は敗訴を覚悟していたハプニング勝利である。韓国では、日本側がWTO規則を読み込んだ上での行動と見ている。

 

韓国大統領府は、「完黙」状態で、責任を回避している。情勢不利と見ている結果だろう。

 

『聯合ニュース』(7月3日付)は、「韓国政府、日本の輸出規制の不当性強調と題する記事を掲載した。

 

(1)「韓国産業通商資源部(産業部)は3日、ソウルの大韓商工会議所で「貿易安保の日」の記念式典を開催し、韓国大法院(最高裁)が日本企業に賠償を命じた強制徴用訴訟問題への事実上の対抗措置として対韓輸出規制に踏み切った日本の不当性を改めて強調した」

日本は、韓国へ与えていた「ホワイト国」(輸出業務一括処理)の恩典を、「信頼できない」ことを理由に取り消すもの。中国も「ホワイト国」でないが、別に苦情を言い立ててはいない。日本にとって信頼を裏切った国へ恩典を与え続ける理由がないのだ。韓国は恩典を与えられて当然と錯覚している。


(2)「式典には輸出企業の代表や各国の在韓大使館の関係者ら約200人が出席。産業通商資源部の朴泰晟(パク・テソン)貿易投資室長は、日本の輸出規制措置について「国連安保理決議第1504号に基づく国際平和と安全維持のための戦略物資輸出統制は、その趣旨に沿って各国が客観的かつ合理的で公正に運営しなければならない」と述べた」

 

「ホワイト国」は、安全保障に関わるもので、日本にとって中国は「脅かす」位置にある。それ故、「ホワイト国」の恩典が与えられていない。下線部分は、精神論であって各国の事情に左右されるはずだ。米国が、中国に厳しい輸出規制を科しているが、安保理決議と乖離している。誰も、それを問題にしていない。

 


(3)「日本の安倍晋三首相はこの日、NHKで中継された党首討論会で、韓国に対する輸出規制に関して「今回の措置は世界貿易機関(WTO)に違反する措置ではなく、貿易管理の問題だ」とし、「安全保障上のための貿易管理をそれぞれの国が果たしていくという義務だ」と主張した。朴室長は日本の措置がWTOの自由貿易精神に反するとして「WTOの国際規範に従い、グローバルでの貿易増進と共有にも多くの寄与を行うべきだ」と述べた」

 

聯合ニュースが、安倍首相の主張を紹介していることに注目すべきだ。韓国の良識派メアディは、韓国政府の主張を批判的に報じている。ここで安倍首相は、「安保上の管理」という言葉を使っている。韓国艦艇が、海上自衛隊哨戒機を無断でレーダー照射した点は、日本を友軍と見ていないからだ。韓国は、すでに日本の安保のパートナーとして5位に落ちている。昨年12月までは2位の座にあった。この意味を理解すべきだろう。