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昨年12月から始まった輸出の前年比マイナスは、この6月まで連続7ヶ月である。輸出で支えられている韓国経済にとって、厳重な警戒水域に入っている。そこへ持ち上がったのが、日本の半導体関連3素材の輸出規制問題である。韓国中がパニックに陥っている理由だ。

 

韓国は、この問題で過剰反応している。大企業向けには、従来通りの輸出がされる見込みという。これまでの輸出に疑惑を持たれてきたような相手先は、輸出書類が厳重にチェックされるようだ。韓国が「ホワイト国」から外されても、こういう濃淡の差が出るだけで、大勢に変化はないようである。経産省の元部長が16日、TBSで語った。この運用実態が分れば、韓国の騒ぎも収まる見通しのようである。

 

『中央日報』(7月16日付)は、「韓国、6月輸出13.7%急減 7カ月連続減少に日本の規制まで弱り目に祟り目」と題する記事を掲載した。

 

6月の輸出額が7カ月連続で減少したことがわかった。減少幅も大きく41カ月ぶりに最悪の実績を記録した。長期戦に突き進む米中貿易紛争が主要因に挙げられる。弱り目に祟り目で日本が半導体・ディスプレー核心素材に対する輸出規制を強化しており、今後不確実性がさらに大きくなる見通しだ、と警戒観を見せている。だが、いずれ落ち着くであろう。

(1)「 産業通商資源部と関税庁などが15日に明らかにしたところによると、6月に集計された輸出額確定値は441億ドルで前年同期より13.7%減少した。前年同期比の輸出額減少幅が18.8%を記録した2016年1月以降で最大だった。韓国の主力輸出品である液晶デバイスが55.2%減、半導体が24.8%減、石油製品が24.9%減などの輸出額減少が目立った」

 

6月の対前年比の減少率13.7%は、2016年1月以来の落込みである。半導体関連の落込みが大きかった。世界貿易の縮小傾向が、韓国の輸出減に現れている。

 


(2)「 主力製品の輸出が振るわないのには対外要因が作用した。延世(ヨンセ)大学経済学科のヤン・ジュンモ教授は、「米中貿易紛争で中国の対米輸出が減り内需も萎縮した。中国内の韓国企業がベトナムなどに離脱するなどサプライチェーンが変化したことで対中輸出が減少した」と分析した。実際に6月の中国への輸出は24.2%減少し、2009年5月以降で最も悪かった。米国への輸出も2.5%減少した。ヤン教授は「米中貿易戦争が一時的に小康状態に入っているが長期化するものとみられる」と付け加えた。

サプライチェーンの変化が、はっきりと浮かび上がってきた。中国向けが減って、ベトナム向けが増えるなど、輸出先の再編成が起こっている。米中貿易戦争の影響によるもので、中国が対米交渉で強気を貫いていると、取り返しのつかない事態を招きそうだ。韓国は、こういうサプライチェーン再編成の動きに合わせねばならない。

 

この記事では、7月以降に日本からの半導体関連3素材の輸出が途切れるとして、波乱要因に上げている。だが、前述の元経産省部長の説明では、大企業ではそのような事態を予想しにくいとしている。