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韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、6月28~29日のG20大阪サミットで、安倍首相から「肘鉄」を食い、改めて日本の怖さを知ったのでしょう。翌々日。米国大統領トランプ氏の訪韓による首脳会談で、文氏は早速「日本への仲裁」を依頼しました。

 

大阪サミットでの安倍・文氏の記念写真を見て下さい。安倍首相が、未だかつてない「不敵」のまなざしを見せています。私はこういう表情を初めて見たのですが、胸中は「今に見ていろ」という殺気だったものがあったと思います。文氏は、それを直感したのでしょう。「このままだと安倍にやられる」。これが、トランプ氏にSOSを打った動機でしょう。

 

文氏は、徴用工問題で安倍氏と一度も話合っていません。大法院判決から正味7ヶ月、文氏は屁理屈(司法尊重)をつけて、日本の要請を断り続けてきました。そういう引け目もあって、安倍氏の鋭い眼光に衝撃を受けたと想像するのです。さすがは、「長州」と言いたい処ですが、こんなに早く文氏がSOSを打ってくると次の手が心配になります。

 

外交巧者の安倍さんが、韓国をどう料理するかです。今度はトランプ氏という「盟友」と取引する形になるでしょうが、「積弊韓国」の「反日牙」をどう抜くかです。それは、日韓の条約を反古にさせない縛りをどう入れるかにもかかってきます。

 

あるいは、何も約束ごとをしないで、問題だけ処理して分かれてしまう「離婚型」か。隣国であるからたまに顔合わせするので、気まずい思いをしない程度の「軽い約束」を結ぶのか。時間を掛けて、制度的に反日が不可能になる「新日韓関係」をつくれると良いですね。

 


文氏は、日本へ徹底抗戦するポーズをとりながら、トランプ氏の傘に入って、事実上の「休戦」を選びました。これは、経済的に日本と戦えないという意思表示でしょう。こういう韓国を日本は、これからどう扱うかです。韓国経済は今後、急速に成長率が低下して行きます。2~3年後には日韓の経済成長率は同じ1%台で並ぶ時代が来るはずです。そして、人口動態の急悪化に現れているように、日本の悪口を言える「元気さ」を喪失すると見ています。

 

そうなると、何かと日本を頼りにしてくるでしょう。その場合、進歩派政権でなくなり、保守派が政権を握る時代が長く続くように思います。文政権は、日本の民主党と同じ運命辿るように思います。韓国は若者が進歩派に厳しい目を向けているからです。

 

日本は、突然訪れた「空白期」をどう使うか。くれぐれも情に流された対応は回避することでしょう。