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韓国経済が不況局面入りしていることは、今や明白になってきた。政府はなぜか、景気減速に伴う「不況診断」を見送っている。不況を偽装するためだ。韓国上場企業の業績は、すでに惨憺たる状況に追い込まれた。上半期の純利益は半減状態だ。

 

『中央日報』(8月20日付)は、「韓国上場企業の純利益半減、この8年で最大の減少幅」と題する記事を掲載した。

 

  「アーニングショック」だ。上半期にKOSPI上場企業の純利益が1年前と比較してほぼ半分となった。純利益と営業利益減少幅はこの8年で最も大きかった。売り上げは1年前と比較して事実上足踏み水準にとどまった。米中貿易紛争が激しくなり世界貿易が萎縮し、半導体業績が振るわないためだ。

(1)「19日に韓国取引所と韓国上場会社協議会が12月決算の有価証券市場(KOSPI)上場企業574社の連結財務諸表を分析した結果、これら企業の上半期の売上高は988兆24億ウォンで、昨年上半期より0.83%増えるのにとどまった。成長できない韓国経済の現実が赤裸々に明らかになった。 収益性は急激に落ち込んだ。上半期にKOSPI上場企業の純利益は37兆4879億ウォンで昨年上半期より42.95%減った。1年間で純利益が半分近く減ったのだ。同じ期間に営業利益は55兆581億ウォンで1年前より37.1%減少した。KOSPI上場企業営業利益と純利益減少率は連結財務諸表を作成し始めた2011年上半期以降最大値だ」

 

下線を引いた部分がポイントである。売上微増(0.83%)で、営業利益37.1%減、純利益42.9%減。2011年上半期以降で最大の落込みである。売上の増えないことが

純利益半減の理由である。固定費増で損益分岐点が上昇し、利益を食った形である。主因は、人件費増だ。世界最強の労組にむしり取られたもの。



(2)「売り上げ規模はそのままなのに利益だけ急減したため売上高利益率も悪化した。上半期の売上高営業利益率は5.57%で前年同期比3.36ポイント、純利益率は3.79%で2.91ポイント下落した。上半期を四半期別に見ると、1-3月期より4-6月期の業績がさらに悪化した。4-6月期の売り上げは503兆9955億ウォンで、1-3月期より4.13%増加したが、営業利益は27兆1706億ウォンで1-3月期より2.57%、純利益は16兆5809億ウォンで20.69%減少した

  
売上高営業利益率が5.57%と5%台に落込んでいる。企業の「儲ける力」が落ちてきたことを示している。これでは、設備投資をする力も失い、縮小均衡の道を辿るほかない。上半期でも1~3月期と4~6月期を比べると、悪化方向が鮮明になっている。この状況では、下半期のさらなる下降は不可避だ。世界同時不況の足音が大きくなる中、輸出依存の韓国は、痛撃を被る事態になった。

 

(3)「こうした業績悪化の背景には、急落した半導体景気があるものとみられる。半導体が属する電機電子業種の営業利益は上半期に60.88%減少した。KOSPI時価総額1位と2位のサムスン電子とSKハイニックスの4-6月期営業利益は昨年よりそれぞれ55.63%と88.56%急減し全体の業績を引き下げた」

 

半導体市況の不振が、業績悪化の背景にある。韓国経済は、半導体だけが支えてきた歪な実態が明白になってきた。日本が、半導体製造の3素材の輸出手続きを厳格化したことに、韓国政府は異常な反応を示した。その理由はここにある。