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韓国政府は、「脱日本」で燃えている。「憎い」日本への経済的依存度を引下げようという狙いだ。現状では、日本に首根っこを押さえられている。具体的には、次のような政策を展開する。対日依存度が高い100品目を戦略品目に指定。これら品目で、輸入先の多角化や国産化を進め、「脱日本」を実現するというもの。

 

輸入先の多角化は、時間をかければ可能だろうが、日本産を上回る品質と確保できるか。また、国産化が成功しても、韓国国内の市場だけでは量産化できずコスト高になるという根本的な問題をはらんでいる。輸出となれば、すでに大量生産で世界的に高いシェアを占める日本品との競争が不可避である。韓国が、これまで国産化を見送ってきた根本的な問題は、この点にあった。品質と生産コストの二面で、大きな壁に突き当たるはずだ。

 

『サーチナ』(8月19日付)は、「半導体材料の国産化を目指す韓国、その決心が実を結ぶかは疑問ー中国メディア」と題する記事を掲載した。

 

日本が韓国に対して半導体材料の輸出規制を強化してから1カ月半が経過したが、韓国側は継続して強気な姿勢を見せている。中国メディア『今日頭条』(8月15日付)は、韓国の強気な態度について「韓国は決して妥協せず、重要な材料の国産化に向けて7兆8000億ウォン(約6866億円)の投資を計画している」と伝える記事を掲載した。

(1)「記事は、韓国は日本からの経済的な圧力を受けても決して屈しないという強硬な姿勢を見せていると指摘しつつ、強硬な姿勢は「言葉だけではなく、具体的な措置も講じている」と主張した。具体的な措置とは、「5年以内に韓国の基幹産業である半導体、ディスプレイ、自動車、機械、化学などの分野で必要不可欠な材料の日本以外の国からの調達ルートを開拓する」というものだと指摘。同時に、戦略物資の国産化に向けて7兆8000億ウォンを投資し、「二度と外国に首根っこを掴まれないよう」にしたい考えだと伝え、韓国は重要な物資の完全国産化を実現させるという目標に対して強い決意を持っていると強調した」

韓国政府は、5年以内に基幹産業における中間財を日本以外から調達する計画を立てた。日本が世界の主要なサプライチェーンの中軸であることを考えると、合理的な目標とはいいがたい。腹立ち紛れの目標であることは言うまでもない。さらに、戦略物資の国産化に向けて7兆8000億ウォン(約6900億円)を投資するという。これで、計画達成とは言えないのだ。日本企業の張巡らした特許網をどうやってくぐり抜けるか。実現までには山あり谷ありである。これだけは「水もの」である。韓国は過去、R&D(研究開発)費用の対GDP比では、日本を上回って世界一を記録したこともある。結果は、何も生まれなかった。

 


(2)「一方で記事は、「韓国の決心は実を結ぶのだろうか」と疑問を投げかけ、中国人筆者の個人的な見解として「韓国は戦略物資を輸入に依存する現状から脱却するのは難しい」と主張。たとえば、日本が韓国に対して輸出規制を強化した3つの原材料は日本企業が世界的に独占状態にあるが、「これは長期的な競争を勝ち抜いた結果」であり、市場競争における「優勝劣敗」によって生まれた結果であり、保護貿易などの規制によって生まれた結果ではないからだと指摘」

このパラグラフでは、結果について疑問符をつけている。日本製品が、世界的に優秀であるという評価を得るまでにどれだけの歳月とコストをかけてきたか。厳しい市場のテストを経て現在の位置を占めることになった。このプロセスを考えれば、茨の道であることは言うまでもない。

 

もう一つ、次期政権もこの計画を引き継ぐという前提が必要だ。韓国では、政権が変われば、前政権の目玉政策を引き継がないという先例が多い。独自路線を求めがちで、継続される保証はない

 

(3)「それだけ優れた原材料と同等のものを他国から調達したり、韓国国内で生産したりするのは「口で言うほど簡単なことではない」と指摘し、仮に韓国国内で生産できたとしても「質とコストが韓国企業の求めるものとなり得るか」という問題に直面するだろうと指摘した。 同時に、半導体産業は世界で激しい競争が繰り広げられる分野であるゆえに、日本以外の国から調達した原材料や、韓国国内で生産した原材料を使った場合、「今後も韓国製品が世界市場で優位に立てるか」という懸念もあると主張。ゆえに記事は、韓国の巨額な投資がその目論見どおりに実を結ぶかは楽観視できるものではないと論じた」

 

質とコストで日本を上回れるかというのが、最大の競争条件である。そうなると、韓国は途端に腰が退けるであろう。結局、日本と対決し続けるのか。歴史問題で抜本解決を図って、日韓が協調する路線に復帰するのか。重大な選択を迫られるよう。