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毎年、1月になるとスイス・ダボスで「世界経済フォーラム」が開かれます。世界中のVIPが集まって、政治や経済を議論するフォーラムです。その世界経済フォーラムが、世界の旅行・観光競争力ランキングをつけています。隔年に発表しています。この最新版がつい先日、発表になりました。日本は、前回に続き世界4位でした。私は、こういうランキングがあるのを初めて知りました。

 

長いこと、日本はアジアの隅にあるという立地条件の悪さから、外国人旅行客は「少なくて当り前」という考えでした。それが、安倍政権の登場で、「観光大国」という旗印を掲げて官民が努力した結果、世界4位になっているとは信じられません。世界経済フォーラムが、選んだベストテンは次の国々です。参考までに、カッコ内に各国の世界遺産登録数を上げておきます。

 

1位 スペイン(48)

2位 フランス(45)

3位 ドイツ (46)

4位 日本  (23)

5位 アメリカ(24)

6位 イギリス(32)

7位 オーストラリア(20)

8位 イタリア(55)

9位 カナダ (20)

10位 スイス (12)

 


上記のベストテンでは、スペインが1位で世界遺産も48です。8位のイタリアの55に次ぐ観光宝庫を抱えています。その中で、日本の世界遺産は23と世界順位では12位です。しかし競争力ランキングは4位につけているのです。こう見てくると、世界遺産の数が、観光の国際競争力の決め手でないことが分ります。来年の東京五輪の「決め台詞」になった、「オモテナシ精神」が制度化されて観光設備や観光政策のバックボーンとして流れているのかも知れません。

 

四国の巡礼の旅では、地元の人たちが見知らぬ旅人を心からもてなす風習が、脈々と生きています。これは、日本人のDNAとなっているのでしょう。訪日外国人が一様に驚くのは、日本人の親切さだと言います。分け隔てなく持てなしてくれると言うのです。そう言えば、地方の農村や漁村に、外国人が泊まっている様子がTVで紹介されています。囲炉裏を囲んだり、流しそうめんを喜んで食べる姿など、日本の習慣に溶け込んでいる様子が窺えます。こうして、日本の隅々まで外国人旅行客が現れる時代になると、日本人の国際感覚も自然に変ってゆくのでしょう。凄い時代がきたものですね。