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韓国政府は8月22日、GSOMIA(日米軍事情報総括保護協定)の破棄を決定した。日本が、韓国の自尊心を傷つけ相互信頼感を失ったので自動延長しない、というのが理由だ。本音は別のところにある。日本の韓国に対する「ホワイト国除外」を撤回させる切り札に使ったもの。この「大勝負」は、日本が「微動だにせず」で無反応ある。米国は、韓国の行為を批判するという思惑違いに現在、衝撃を受けているという。

 

『中央日報』(9月17日付)は、「1カ月になろうとしているのに少しも動かない日米、 GSOMIA『心肺蘇生』は可能か」と題する記事を掲載した。

 

 先月22日、韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の終了決定以降、1カ月近く時間が流れたが、日本が少しも動かないため「GSOMIAカード」の実効性に対する疑問が韓国政府内にも広がっている。弱り目に祟り目で、予想より強い米国の否定的反応に逆風の懸念まで出ている。 

 

(1)「事情に詳しい消息筋は16日、「GSOMIAに対して日本と議論そのものがある、ないを説明しにくいほど用心深い状況」としながらも「日本の不当な経済措置撤回を求めるという言葉は繰り返し伝達している」とした。 韓国政府は「日本の経済報復撤回GSOMIA終了決定再検討」の論理を立てた以上、経済報復撤回を要求することによってGSOMIA回復の可能性に余地を置いているということにもなる。康京和(カン・ギョンファ)外交部長官もこの日の国会外交統一委員会に出席して「日本が輸出規制措置を撤回することによって信頼友好が再び回復すれば再検討も可能という立場」と話した」

 

韓国が、振り上げた拳の置き所に困っている。日本が、全く反応しないからだ。GSOMIAを破棄して困るのは韓国である。北朝鮮の軍事情報は、軍事衛星7基を擁する日本がすべて捕捉できる体制にある。こういう客観的な事情を無視して、「感情8割・理性2割」の韓国政府が困り果てている。おかしいやら気の毒やら、不思議な感情を持たざるを得ない。

 

(2)「このようにGSOMIA終了発表直後は強硬だった政府の立場は、次第に「条件付き再開」に傾いていく雰囲気だ。米国務省・国防総省レベルで、韓国政府の決定を批判する反応が相次ぎ、5日後に李洛淵(イ・ナギョン)首相が高位党政青協議で「GSOMIA終了(11月23日満了)まで時間が3カ月残っている。その期間に日本が不当な措置を原状回復すればGSOMIA終了を再検討することができる」と話した。続いて今月2日、新たに就任した金峻亨(キム・ジュンヒョン)国立外交院長も「日本の態度変化があれば政治的にダメだということではなく、再開も可能」と話した」

 

日本が、韓国を「ホワイト国除外」にしたのは、やむにやまれぬ理由からだ。度重なる条約無視の行動に出る韓国を「懲らしめる」という意味がある。ルールを守れという「教育効果」を狙った措置と言える。

 


(3)「 GSOMIA協定文上、「終了意思撤回」に関する明確な規定はないが、技術的に再検討することが不可能なわけではない。必要なことは名分だが、日本が不動の姿勢だ。「9.11改閣」で側近体制を構築した安倍晋三首相は11日、韓国に対する外交基調に対する質問を受けて「みじんも変わらない」と答えた。韓国が動く空間を最初から遮断したのだ。日本政府の事情に明るい国内の消息筋も「日本は『GSOMIAはすでに終わった問題』という考えが優勢だ。韓国が翻意しようがしまいが気にしないという雰囲気まである」と指摘した

 

日本の安全保障にとって、韓国の位置づけは大きく後退した。現在は、「インド太平洋戦略」にシフトしている。米国・豪州・インド・ASEAN、そして韓国は5位のランクに下がった。従来は、米国に次ぐ2位の座にあった。日本の安保体制にとって、朝鮮半島が発火地点になるとの予測が後退した結果だ。その意味で、GSOMIAは死活的な位置にない。ただ、日米韓三ヶ国の安保ラインとしての象徴的な意義は残っている。

 

(4)「米国の積極的な役割を期待することもできるが展望は交錯している。ワシントンでは「日本の経済報復=韓日両者が解決する問題」、「GSOMIA終了決定=韓国が取り下げるべき問題」という公式から動かないという。今月11~13日にワシントンを訪問した尹相ヒョン(ユン・サンヒョン)国会外交統一委員長も「ホワイトハウス・国務省・議会問わず韓国政府のGSOMIA決定に強い懸念をにじませていた」とし「今回の国連総会韓米首脳会談でトランプ大統領が直接言及する雰囲気」と伝えた」

 
米国は、韓国に対して無条件でGSOMIA破棄を撤回せよと言う立場である。そのために、日本が「ホワイト国除外」措置を白紙化するよう迫ることもしない、としている。韓国が、勝手に決めたGSOMIA破棄は、自分で始末せよという立場なのだ。さて、韓国の「自作自演」のGSOMIA破棄劇は、いかなる結末を辿るのか。