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中国メディア『今日頭条』は、ニュース配信アプリの開発企業で最近、頭角を現している。いわゆる「まとめサイト」である。中国国内の情報を幅広くすくい上げている。その意味では、中国人の率直な意見と言えそうだ。ここで取り上げるテーマは、『今日頭条』の記事である。

 

この記事では、日本を冷静に評価しているが、韓国は全く違う「あら探し」に終始している。世界中に日本の悪口を言いふらし、風評被害をばらまいて喜ぶ特殊な国家である。中韓が、日本に対する態度で、このように異なるのはなぜか。深く考えさせられるテーマだ。

 

『サーチナ』(9月19日付)は、「控えめな先進国・日本、中国人が抱く夢を数十年も前にすべて実現していた」と題する記事を掲載した。

 

中国から見ると「日本はまぎれもない先進国」でありながら、あまりにも「控えめ」に映るようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、控えめに映る日本のすごさについて考察する記事を掲載した。

(1)「記事はまず、日本の国土面積は中国の25分の1ほどしかない小さな国でありながら、「中国人が抱く夢」を数十年も前にすべて実現している国だと紹介。日本は「法治国家」であるうえに透明性の高い政府が存在し、自然科学分野においてノーベル賞受賞者を数多く輩出し、治安が良く、人びとは良好な環境下で安心安全な食べ物を口にできると強調した」

 

下線を引いた部分は、すべて中国に欠如している部分を指している。中国では、これらの基本部分が未達成でも、独裁政治による共産党の権力維持に、直接の関わりがないからだ。食品は、党の最高幹部になると特別の農場で生産されるものが供されている。彼らにとって、必要なものはすべて満たされているから、制度改革の必要性がないのだ。

(2)「さらに、バブル崩壊後の日本経済は過小評価されているが、実際には日本企業のイノベーション力は非常に高く評価されているとしたほか、各国メーカーのハイテク製品には日本メーカーの部品が必ずと言って良いほど搭載されていることからも日本の技術力の高さが分かると指摘。天然資源に乏しく、国土も狭い日本はほぼ全ての原材料を輸入に頼らざるを得ず、それでも高い付加価値をつけて製品を輸出することができるのは「日本に高い研究開発能力があるためである」と論じた。

 

戦後の経済復興期の日本は、外貨準備高が少なく常にその限界に苦しんだ。その結果、極限まで輸出を増やす。極限まで輸入を減らすことに経済政策の目的が置かれた。それには、自主技術開発によるしかなかった。日本の国産技術の完璧さは、こういう背景で生まれ、磨きが掛けられた。その点で、中国は外国企業の技術を利用する形の輸出増加である。日本から見れば、中国の技術は先進国の模倣の域を出られないのだ。この日中の差は大きい。

(3)「日本は国内総生産こそ低成長が続いているものの、日本は世界中の莫大な規模の資産を保有しており、日本の対外純資産残高は2018年まで28年連続で世界一となっていると指摘。日本はアジアを代表する先進国として圧倒的な力を持ちながらも、中国人からすれば「その力を誇示するわけでもなく、控えめに映る」と伝えた」

 

 日本が力を誇示しないとすれば、先進国と同盟関係が成立しているので、安全保障で安心していられる面が大きい。外交政策は、協調主義が基本である。領土拡張主義という20世紀型外交方針を卒業した結果だ。ここに至るには、太平洋戦争という悲劇を経験するほかなかった。中国は、未だこの壁を卒業できずに迷路にはまり込んでいる。習近平氏のような「強面」が、国家の顔になること自体、大きな矛楯を抱えている証拠である。

 

世界史において、新興国による覇権国へ軍事挑戦する最後の例が米中対立であろう。中国が、軍事衝突の無意味さを覚らない限り、不幸な運命を辿るであろう。