トランプ大統領は、9月26日の国連安全保障理事会の席で中国批判をした。11月に行われる米国の中間選挙にむけて中国共産党が妨害を画策しているというものだ。米国は、中国の選挙介入の証拠を米副大統領が発表するという。トランプ氏はこの日、記者団に「習氏はもう友人でないかも知れない」との爆弾発言もした。習氏が、トランプ氏の友人でないかもという発言は、「中国との絶交」にも取れるので関心を集めている。
トランプ氏の国連発言のあと、米政府高官が記者団に次のように語った。
『大紀元』(9月29日付)は、「トランプ大統領の失望 習近平主席はもう友人ではないかも 最後通告か」
(1)「米トランプ政権の高官は国連総会開催期の9月26日、記者団に対して、中国共産党政権による米国に向けられた妨害活動は「容認できないレベルだ」と述べた。高官は、共産党はソフトパワーやプロパガンダを担う前線組織、統一戦線部の工作が、政治・経済・商業・軍事・情報関連のツールを駆使した多岐にわたるアプローチを展開していると語った。ビジネスマンやシンクタンク、映画製作所、ジャーナリスト、宗教指導者、また政治家さえも中国の政策への賛否で、報酬を与えたり罰したりしている」と述べた」
中国は、米国でいわゆる「シャープパワー」という手法で、中国の影響力を高める工作をしている。その範囲は、ビジネスマンやシンクタンク、映画製作所、ジャーナリスト、宗教指導者、また政治家さえも巻き込む大規模なものという。報酬を与えたり不利益を与える手法で操作しているのだ。
(2)「サイバー専門家キャセイ・フレミング氏は、大紀元の取材に対して、中国は「米国選挙に介入、侵入し、操作する。混乱を作り出し、左右の対立を生み出す。米国の不安定化を招くといった旧ソ連の筋書き通りに動いている」と指摘する」
中国は、旧ソ連の筋書きにしたがい、米国の中間選挙に介入しているという。
(3)「前記の政府高官によると、米政府が機密扱いとしてきた中国共産党による工作を近い将来公開すると述べ、ペンス副大統領がその詳細を10月初めには語る予定だという。前記のフレミング氏は、トランプ政権は、米国経済と国家安全保障を守るために経済的、政治的な枠組みの中で、可能な限りを尽くそうとしていると述べた。「同時に、トランプ政権は、その戦争を予防している、あるいは中断させていると考えられる」と付け加えた。トランプ大統領は、米国内の分離と動乱を扇動する共産主義と左翼の戦術を卑劣だと認識している。国連総会の一般演説でも、社会主義と共産主義に対して、世界各国が抵抗するよう呼びかけた。この戦術を仕掛ける中国共産党政権に対して、さらなる深刻な制裁を与える可能性が高い。「もう友人ではないかも」との発言は、最後通告として読み取れる」
ペンス副大統領が10月初めに、米政府の機密扱いとしてきた中国共産党による対米工作の全貌を語る予定だという。これが発表になると、大変な事態が予想される。米中の攻防が激しくなることだ。中国は例によって否定するだろうが、中国による「汚いやり口」全てが公開されれば、中国批判が一層高まる。米国政府は、中間選挙を目前に控えて、何が何でも中国の介入を封じる必要があるのだ。