112
   

韓国人は「感情8割、理性2割」の民族とされている。現在の日韓紛争はその象徴的なケースである。日本が気に入らないとなれば、国を挙げてソッポを向く。反日不買がそれである。こういう行為は、1人あたり名目GDPが3万ドルになった韓国国民のやることだろうか。韓国メディアの東京特派員が綴ったコラムが、日韓の国民性を良く表している。

 

『朝鮮日報』(10月13日付)は、「韓国を覆う危険な楽観論」と題するコラムを掲載した。筆者は、同紙の李河遠(イ・ハウォン)東京特派員である。

 

(1)「先月、韓日関係に関心を持つ日本の知識人たちの勉強会に招待された。仕事が休みの日である土曜日に行われた集まりだったので軽い気持ちで参加したが、すぐに背筋を伸ばして気を引き締めざるを得なくなった。発表者が「日本では約束を重視するのに対して、韓国では正義が重要だ」と両国を比較・分析すると、20人余りの参加者たちはゴマ粒のような字でメモを取った。文在寅(ムン・ジェイン)政権と韓国社会に対する分析について、耳を澄まして傾聴する姿には緊張感すら感じられた。どこで聞いてきたのか、「南南葛藤(韓国国内の対立)とはどういう意味ですか」と記者に尋ねてくる人もいた」

 

日本は、江戸の鎖国時代から海外情勢について細大漏らさず、情報を集めていた。安全保障上の理由による鎖国だから、海外情勢に細大の関心を持っていたのだ。その点、中韓は全くの「能天気」で、儒教文化が世界一と思い上がってきた。清国は、英国の産業革命も知らずにいた。朝鮮は、日本を野蛮国と思い込み、日本が「天皇」という言葉を使って激怒するほどの「無知識」であった。

 

これら中韓が、近代工業=近代化の波から大きく取り残され、一時的でも日本の支配を受けた。これに対して、「植民地にされてけしからん」という感情論の反発でなく、なぜ「野蛮国」日本の支配を受けたか。そういう根源的な問いかけのないのが韓国である。理性的な理解でないから感情的に反発する。1910年の日韓併合から既に110年も経っている。それでも、この感情論から抜け出せずに日本を恨んでいる。「反日不買」で鬱憤晴らしだ。なにも変っていない民族である。

 

(2)「東京のある新聞社では先日、ソウル特派員として駐在していた中堅記者の社内特別講義が行われた。文在寅大統領はどんな人物なのか、韓国の執権勢力はどんな人々なのかについて知りたいと考えている人が多いため、記者や職員たちを相手に勉強会を開いたのだ。1年前の韓国大法院による徴用賠償判決で両国関係が「政治的断交」に至って以来、日本社会には韓国研究ブームが巻き起こっている」

 

(3)「NHKでもなく民間放送局が先日、週末のゴールデンタイムに韓日関係について2時間取り上げたのも、このような現象を傍証している。日本の週刊誌や月刊誌には最近、韓国関連の記事が必ずと言っていいほど掲載されている。こうしたムードが過熱して、刺激的な嫌韓記事につながるという副作用も出ている」

 

日本人は、すべてについて知りたがる民族だ。新聞発行数は世界一である。国民の数から言えば、一人が何紙も読んでいる勘定だ。読み比べて、一つの記事に左右されないようにバランス感覚を養っている。韓国の最大発行部数の『朝鮮日報』も、日本では、5番目の日刊紙の部数と同じである。日本人が、韓国のことも知りたがるのはごく普通の現象である。

 

(4)「東京にいる韓国人特派員たちは日本人に会うたび、「韓国の現在の状況を説明してほしい」とよく頼まれる。そのおかげで、記者はしばらくの間、日本ではなじみのない「積弊清算」という言葉の意味を頻繁に説明しなければならなかった。日本の大学生十数人に会って話をしていた時だった。懇談会を終えて、「気になることがあれば電子メールを送って」と言った。すると、3人から韓国の国会議員たちの日本に対する関心や韓国の若者たちの政治参加などについて具体的な質問をもらった」

 

文政権は、日本には見られない政府であるから余計に関心を引く。露骨な党利党略政治を行っている政権だ。しかし、口では立派なことを平気で言っている。その矛楯に気付かないところがまた、日本人には不思議な存在に映るのだ。

 

(5)「最近の韓日の状況を比べると、日本社会は韓国を研究することに没頭しているのに対し、韓国は日本を非難することの方により多くの力を入れているように見える。安倍政権から初の経済制裁を受けながらも、日本を知ろうとする雰囲気より、青瓦台の主導で日本を非難し、接触を断つ「鎖国」で対抗しているようだ。さらに、韓国社会は新任のチョ国(チョ・グク)法務部長官関連の波紋が大きく広がっており、韓日関係が興味の対象から外れてしまっているのではないだろうか…」

 

下線を引いた部分が、「感情8割・理性2割」の民族を証明している。怒りの余り、GSOMIA(日韓軍事情報包括的保護協定)という安全保障のツールを投げ捨ててしまった。日本人はただ、気の毒な民族と憐憫の情で眺めているのだ。