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日本では「宇宙人」と揶揄されていた鳩山由起夫・元首相が、相変わらず「韓国愛」を語っている。鳩山夫人が、大の「韓流ファン」と言うから、「婦唱夫随」で韓国フアンになったのかも知れない。それは、それでケチをつけるようとは思わない趣味の世界だ。

 

鳩山氏は「生活の臭い」がない、根っからの「銀の匙」組である。祖父(ブリジストン・タイヤ創業者)からの莫大な遺産があった。学生時代から現実からかけ離れた「宇宙人」という、恵まれた経済的環境にあった。そういう環境が、鳩山氏に独特の人生観を形成したとみるべきだ。

 

首相になって初めて、日本の安全保障が日米安保条約で守られることを知ったという話が伝わっている。米軍が、沖縄に駐留する意味を首相になるまで認識していなかった希有の政治家である。「米軍基地は最低限、沖縄以外に置く」と発言して結局、首相の座を去らざるを得なかったお人だ。こういう荒唐無稽な発言をする鳩山氏が、韓国人に「気に入られよう」と反日発言を連発しても、どこまで「信憑性」をもって受入れられるだろうか。

 

『レコードチャイナ』(10月13日付)で、「日本人が対韓輸出規制を支持するのは、『心のバランスが崩れているため』と鳩山元首相」と題する記事を掲載した。

 

韓国『聯合ニュース』(10月12日)によると、訪韓した鳩山由起夫元首相が、日本による韓国への輸出管理強化を多くの日本人が支持しているのは、日本の景気後退で心のバランスが崩れているためとの見方を示した。

(1)「11日に盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の旧居を訪れた鳩山氏は「国が違えば歴史に対する見方の角度も違ってくるかもしれないが、真実は1つである」とし、日韓両国が真実の歴史を理解し、共に協力することに期待を示した。12日には、釜山市内にある国立日帝強制動員歴史館を訪問。45階の歴史展示館で合掌して黙とうし、7階の追慕の塔では献花して1分間の感想を述べた。この中で鳩山氏は、「当時、人口わずか2000万人の朝鮮半島から、800万人もの人が強制労働や兵役に服し、このために命を落とした人もいる。日本人もこの歴史館を訪れて歴史の事実を正視することを望む」と語ったという」

 

朝鮮人も太平洋戦争の犠牲になった。当時は、日韓併合時代であり、同じ「日本人」として兵役にも服したものだ。日本人も等しく戦争の被害を被っている。日本人だけが楽な思いをしていた訳でない。過去は、現在からいくらでも批判できるが、当時の状況下で判断するのが、歴史評価の道である。

 

鳩山氏は、日本の首相を務めた人間である。韓国へ行って日本の悪口を言うことは、決して韓国で信頼を得られることにならないのだ。石橋元首相は、「中国へ行って日本の悪口を言い、相手の歓心を買う振る舞いはみっともない」と批判した記事が残っている。中国人が、こういう御仁を内心軽蔑していたと、石橋に話していたというのだ。

 

(2)「また、日本では多くの人が韓国への輸出管理強化を支持していることについて、日本の景気が後退したために心のバランスが崩れたためだとの見方を示し、「日本は20~30年の経済の衰退を経験したが、中国や韓国は繁栄し発展した。これは日本人を嫉妬させるものとなった」との見方を示し、「日本社会は強い日本を主張する安倍政権を支持し、全体が右傾化している」と分析したという。このほか、鳩山氏は、メディアを通して自身が見聞きしたことを日本国内に伝えていきたいと語ったという」

 

下線を引いた部分は、鳩山氏が日本経済に何らの認識も持たないことを表している。鳩山氏は遺産相続で、莫大なブリジストン株を保持しているであろう。その配当金が、定期的に振り込まれてくる身分だ。日本経済が「20~30年も衰退しており、中韓が羨ましいから心のバランスを崩している」という発言は、鳩山氏の経済感覚が麻痺している証拠だ。仮に、これだけ長期の不況下にあるとすれば、首相を務めた鳩山氏の責任も問われるはず。こういう無責任なことを平気で言っているとは情けない。

 

現在の日本経済は、アベノミクスで回復過程にある。中韓を羨ましがっている人は、日本にいないであろう。中韓ともに大きな経済問題を抱えているからだ。鳩山氏ほど「暢気な父さん」は世界に存在しまい。

 

鳩山氏は、経済面での苦労が祖父からの高額相続によって免除されている。また、日本の首相経験者として、対外的には丁重に扱われている。これだけの「良い星の下に生まれた人」は二人といないはず。自分の幸せを認識すべきなのだ。祖父の事業成功と日本の発展の恩義を忘れて、外国で日本批判するのは「天に唾する」ようなものなのだ。