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文大統領は、あらゆることで「日本批判」をしている。自らの失政の目眩ましとして、日本を批判して国民の不満を日本に向けているのだ。韓国国民は、それほど政府の言いなりになって「反日右へ倣え」とは思えない。インターネットでは、文氏への批判も根強いというのだ。

 

最近の文大統領支持率は、不支持率を下回っている。経済は相変わらずの失速状態である。こうして来年4月の総選挙は、与党不利というのが「通り相場」になってきた。失業者の多い政権が、総選挙に有利であるはずもない。文氏が唯一、国民の支持率を上げられるのは「反日」だけとなった。反日が選挙運動にとって有力なアピール手段とは、国益に反することおびただしい政権である。

 

『レコードチャイナ』(10月10日付)は、「文大統領のハングルの日のメッセージ、韓国ネットには不評『また日本の話か』」と題する記事を掲載した。

 

韓国メディア『オヌル』(10月9日付)によると、韓国が「ハングルの日」を迎えたこの日文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「日帝強占期(日本による統治時代)、ハングルを守ることは独立運動だった」と述べた。

(1)「文大統領は同日、ハングルの日の記念メッセージを発表。今年は三・一独立運動と大韓民国臨時政府設立から100年を迎える「意義深いハングルの日だ」とし、「573年前、ハングルを創生した世宗(セジョン)大王の愛民精神と、日帝強占期にハングルを守り抜いた独立運動家たちの民族精神をかみしめている」と述べ、ハングルをたたえたという」

 

日韓併合時代には、学校教育でハングルの授業を設けていた。それが、なくなったのは太平洋戦争が始まって、朝鮮の「皇民化」運動という背景があってのことだ。最初から、強制的にハングル教育を禁じた訳でない。文大統領の手になると、「すべて日本は悪い国であった」と歴史を塗り替えたいのだ。その意味で、文氏は「歴史修正主義者」のレッテルを免れない。

 

(2)「ハングルについて、「学習しやすく美しい文字。文字を習得した力で産業化と民主化を同時に実現できた。国語学者が命を懸けて守ったハングルが、新しい国づくりの呼び水となった」と評価した。韓国の非識字率は、1945年には78%に達していたが、1958年には41%まで下がったという。さらに、現在は「世宗学堂(韓国政府が公認する韓国語教育機関)」が世界に180あり、多くの人がハングルを学んでいることを紹介し、「国境を超えた韓流の下地にもハングルがあった。韓国語の歌を一緒に歌う海外の若者に会うたびに、ハングルが誇らしかった」とも述べたという」

 

ハングル教育の専門家によれば、ハングルは1週間あれば覚えられるという。それほど、規則的になっているようだ。難しい漢字よりもハングルを覚えれば、庶民が書物に親しめる、と言うのがハングルの生まれた理由である。だが、漢字の古典を読めないというマイナス点が指摘されている。中国でも、新中国になって「簡体字」を普及させている。この結果、「繁体字」を読めず古典が読めないという問題点が指摘されている。台湾では「繁体字」で通している。この方が、見識があるといえよう。古典を読めない国民を育てるとは矛楯している話だ。

 

(3)「この記事に、韓国のネットユーザーからは「もう黙っていてほしい」「ハングルに反日をからめてくるなんて」「北のことは放っといて、また日本の話?」「日帝時代は覚えているのに、朝鮮戦争は忘れてるんだね」「北朝鮮からこの地を守った軍人たちのことはなおざりなのに。何を考えてこんなことを言ってるんだろう」「日本は嫌いだけど、あなたたちが扇動している反日には同意できないよ」「文大統領から大韓民国を守ることこそ独立運動だ」など批判的なコメントが殺到している」

 

韓国ネットユーザーは、手厳しい批判を加えている。

「もう黙っていてほしい」

「ハングルに反日をからめてくるなんて

「北のことは放っといて、また日本の話?」

「日帝時代は覚えているのに、朝鮮戦争は忘れてるんだね」

「北朝鮮からこの地を守った軍人たちのことはなおざりなのに。何を考えてこんなことを言ってるんだろう」

「日本は嫌いだけど、あなたたちが扇動している反日には同意できないよ」

「文大統領から大韓民国を守ることこそ独立運動だ」

 

韓国国民にも、文氏の「反日論」がしだいに飽きられてきたのかも知れない。最近は、口を開けば「反日」である。そろそろ、別のアッピールを考えるべき時期だ。文氏が失地回復でき政策は、大幅な最低賃金引上げの修正である。これを行える勇気があれば、「反日批判」にこだわることもなくなるのだろうが。