a0960_008407_m
   

韓国国民が、どれほど日本にコンプレックスを持っているか、よく分かるニュースが報じられた。今年の対日貿易赤字が、16年ぶりの最小になることで大喜びしている。「反日不買」の成果が出て「一矢報いた」というのだ。

 

この喜びは、糠喜びである。半導体不況で素材や設備の輸入減少が理由なのだ。韓国の不況原因を喜んでいるようなもので、何とも妙な感じがする。

 

『レコードチャイナ』(11月3日付)は、「韓国の対日赤字がここ17年で最低に『輸出規制はむしろ日本に影響』、韓国ネット『韓国の勝利だ』」と題する記事を掲載した。

 

(1)「韓国『ニュース1』(12月2日付)によると、韓国の11月の対日貿易赤字がこの17年間で最低水準となった。記事によると、韓国の11月の対日輸出は前年同月比10.9%減少した。一方、対日輸入は18.5%減少した。これにより対日貿易赤字は11億1000万ドルとなり、2002年5月(10億8000万ドル)以来の最低水準となった

日韓貿易構造では、韓国企業が日本の技術を使用している関係で、中間財や設備機械は日本依存から脱出できないという宿命を負っている。韓国の技術貿易収支では、OECDでも最低ランクの赤字国である。こういう事情を考えれば、11月の対日貿易赤字が2002年5月以来と言っても一時的だ。韓国は、日本の技術を利用していることを解決しなければ、日韓貿易収支の黒字化は困難であろう。

 

(2)「韓国の産業通商資源部は、対日輸出減少の原因として「石油製品、一般機械、自動車部品の不振」を挙げた。対日輸入減少については「主に半導体・フラットパネルディスプレー製造用装備、関連中間財で見られた」とし、これは「日本の輸出規制強化前から続いていた半導体・ディスプレー業界への投資調整による結果」と説明。ここに「日本の輸出規制に韓国企業が対応策を講じ、輸入先を変更する動きが強まったことも影響を及ぼした」と分析したという」

 

日本の輸出手続き規制によって、一時的に半導体3素材の輸出が減ったことは事実である。ただ、日本の半導体3素材の優秀性に取って代われる国がないという現実がある。韓国が現在、「ホワイト国除外」解除を求めて必死になっていることを考えれば、対日貿易赤字減少は、韓国の輸出生命線を脅かす困った事態なのだ。

 

(3)「また、「日本の輸出規制による影響は現在のところ制限的」とし、「輸出規制は韓国よりむしろ日本に大きな影響を与えている」と説明した。10月基準で韓国の対日輸出の減少率は13.9%だったが、日本の対韓輸出の減少率は23.1%だったという」

 

下線を引いた部分は矛楯している。それぞれの輸出減少率を上げて、韓国が少ないか「勝ち」とは言えない。韓国の輸出全体が、昨年12月から連続12ヶ月減少していることの反映が、日本の対韓輸出減少に現れているものだ。

 

『中央日報』(11月18日付)は、「対日貿易赤字、16年ぶり最小の見込み」と題する記事を掲載した。以下は、その要約である。

 

「産業通商資源部と韓国貿易協会によると、今年1-10月の対日貿易赤字は163億6600万ドルルと、前年同期(206億1400万ドル)比20.6%も減少した。1-10月基準では2003年(155億6600万ドル)以来最も少ない赤字幅だ。こうした流れが続く場合、2003年(190億3700万ドル)以来16年ぶりに年間の対日貿易赤字が200億ドルを下回る。過去最高だった2010年(361億2000万ドル)の半分水準ということだ」

「(韓国の)10大貿易相手国のうち韓国が今年貿易赤字を出している国は日本と台湾だけだ。台湾に対しては今年1-9月の貿易赤字が2000万ドルにもならず、日本(1-10月の対日貿易赤字)は163億6600万ドルルとは比較にならない」

 

以上の記述の中に、韓国がいかに深く日本企業と結びついているかを証明している。日韓の経済関係は、「いくら喧嘩しても」切るに切れない関係を構築している。

(4)「これに、韓国のネットユーザーからは「韓国の勝利だ」「強い信念を持って対応する文大統領を支持する」「素晴らしい成績。韓国国民であることが誇らしい」「知らない間に日本は弱くなり、韓国は強くなっていた。地道に素材の国産化を進めよう」などと喜ぶ声が上がっている。一方で、「それでもまだ赤字か。さらなる改善が必要」「貿易赤字が消える日=属国からの脱出だ」と指摘する声や、「韓国政府の統計はどうも信じられない」「これがいつまでも続くわけない。隣国とは仲良くするべきだよ」との声も見られた。

 

韓国のネットユーザーは、韓国の勝利だと喜んでいるという。これで、日本への劣等感が癒やされれば、それでよしであろう。