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韓国は、毎日新聞の世論調査で日本人は韓国よりも中国が好きという結果にショックを受けている。あれだけ「反日不買」騒ぎを起こしたのだから当然のこと。人間とは不思議なもので、嫌いな相手からでも「好きでない」と言われれば、やっぱり衝撃を受けるのだろう。

 

文政権が発足してから2年半が過ぎた。この間にやったことは「反日政策」だけだ。経済はガタガタである。失業者は激増で、特に働き盛りの40代の就業率が低下するという危機的な状況である。労働組合が天下を握っており、やりたい放題である。労使協調という日本的な労使慣行など全く見られない惨状である。

 

日本から見た韓国は、旧李朝末期の政治的な混乱時と瓜二つの状況になっている。現在の韓国は、米国と同盟を組みながら、中国へ誼(よしみ)を通じるという「二股外交」である。米国とは同床異夢なのだ。「中立外交」を標榜するが、地政学的に弱い立場にある国は、旗幟(きし)を鮮明にしなければ、いざというときに守っては貰えないのだ。こういう、世界史の教訓も忘れて、右往左往している。「武士道」の日本から見た韓国は、「ヌエ」的存在に見えて不快に映るのだろう。

 


『朝鮮日報』(12月31日付)は、「日本人は今や韓国より中国の方が好き」と題する記事を掲載した。

 

(1)「日本人が韓国と中国に対して感じる親近感が逆転した。毎日新聞が日本の有権者2400人を対象に韓国・米国・中国・ロシアの4カ国に対する親近感を調査した結果、5点満点で韓国は1.9点、中国は2.1点であることが明らかになったと30日、報道した。韓国は1年前の同調査に比べ0.2点下げた一方、中国は0.2点上げた。親近感が下がった国は韓国だけで、韓国に対する親近感1.9点は、2014年に調査を実施して以降、最低だった。「毎日新聞は、有権者が「親しみを感じない」(1点)から「親しみを感じる」(5点)までの間で自ら点数をつける方式で調査を実施した。今回の調査で、日本人の親近感が最も高い国は米国(3.4点)であり、次いで中国だった。韓国とロシアは共に1.9点だった」

 

戦後の日本人にとってロシアと言えば、「裏切り国」という最悪イメージである。日ソ不可侵条約を破って、日本の敗戦直前に参戦し北方四島を違法占領している国である。韓国は、そのロシアと同じ好感度と言えば、日本人がいかに韓国を嫌っているかが分かる。

 

韓国は、戦前にはなかった「人権論」を振りかざし、日本へ一刀両断で迫ってくる。過去を法的に責めるには、その当時に存在した法律でしか罰することはできないのだ。こういう理屈を無視して、過去を穿り返し騒ぎ立てる。日本人の感覚から言えば、韓国の反日は理屈を超えた、ただの「鬱憤晴らし」にしか思えないのだ。しかも、法的に決着した問題を蒸し返す。「感情8割・理性2割」という国民性がぴったりの動きである。

 

(2)「日本とこれら4カ国の10年後の関係について「悪くなる」(1点)から「良くなる」(5点)までの間で点数を書き入れるようにした項目でも、韓国は最下位だった。米国・中国・ロシアは関係が良くなるという回答が昨年よりすべて上昇していた。韓国だけが昨年より0.3点下げた2.2点だった。この項目では米国3.3点、中国2.5点、ロシアは2.4点だった」

 

10年後の韓国に対するイメージでは、昨年調査時の点数よりも0.3点下回って最下位になった。日韓関係は改善どころか、さらに悪化すると見ているのだ。文政権みたいな「反日政権」が続けば、当然の帰結であろう。日韓関係がさらに悪化するとなれば、韓国はどこへ行くのか。中国の「属国」のごとき振る舞いをしているのだろう。国家としての誇りはどこへ消えたのか。その卑屈になるフラストレーションを日本に向けて鬱憤晴らしをする。日本も随分、甘く見られているものだ。日本が、「ガツン」とやり返してやりたい気持ちは、こういうところから出てくるのだろう。

 

(3)「日本の内閣府が3000人を対象に実施し、今月20日に発表した世論調査でも、韓国に親しみを感じているという回答は昨年の39.4%から今年は26.7%へと急減した。親しみを感じないという人は58%から71.5%へと増加した。「韓日関係が良いとは思わない」という回答も昨年65.7%から87.9%に上昇した」

 

内閣府の世論調査でも、韓国へ親しみを感じる比率が、昨年よりも12.7ポイント急減した。隣国に対して「NO JAPAN」などという幟を立てる国があるだろうか。戦争をしているわけでない。政策の不一致に過ぎないのだ。余りにも感情的である。