a0960_006618_m
   

韓国の自動車産業は、中国からその実力を見下げられる報告書が出た。中国商務省が、自動車の輸出台数を中韓で比較したもの。もとより、この報告書に信憑性はないが、弱り目に祟り目の韓国にとっては、奮起して見返してやらねばならないであろう。他国のことながら、「痩せカエル負けるな一茶ここにあり」である。

 

『サーチナ』(1月5日付)は、「我が国の自動車産業、国際競争力はもはや韓国を超えた だが日独には・・・」と題する記事を掲載した。

 

中国メディア『快科技』(1月1日付)は、中国商務部はこのほど「中国自動車産業の国際競争力は韓国を超えた」とする報告書を発表したと伝えた。

(1)「記事は、同報告書について「中国商務部が中国汽車技術研究中心に委託し、まとめた報告書だ」と伝えつつ、「現在の中国自動車産業の競争力は2002年当時に比べて大幅に向上している」と主張していることを紹介。市場における中国の自動車メーカーの競争力、中国車の競争力などを総合的に評価した場合、中国の自動車産業の競争力はすでに韓国を超えた」と分析していることを伝えた」

 

中国は、自動車産業育成のために膨大な補助金を使っている。自動車用電池でも、同様な手順で規模の拡大に全力投球してきた。そういう補助金がらみで補強している中国製自動車に対して、韓国の現代車と起亜車は、韓国のTHAAD(超高高度ミサイル網)導入にからむ経済制裁で、中国で不買対象にされたのだ。中国における韓国車への差別を考えると、中国商務省の報告書は「空々しいことを書いている」と言わざるを得ない。

 


相手の手足を縛っておいて、「中国が勝った」というのは余りにもアンフェアな振る舞いである。これが、中国の本音であろう。

 

中国車には、トヨタがEV(電気自動車)で特許を無料公開している恩恵もあるだろう。いま以て、満足のいくエンジンを開発できずにいる中国自動車企業が、韓国よりも技術が上とはおこがましいのだ。もっと、謙虚に振る舞うべきであろう。

 

(2)「中国国内の市場規模や中国メーカーのコスト競争力や価格競争力は、中国の自動車産業にとっての強みであると指摘する一方、中国の政策や法律体系、中国メーカーの規模、研究開発能力や品質水準といった点では、まだ、日本やドイツ、米国の自動車産業の競争力とはまだ差があるとしながらも、「その差は縮まっている」との結論に達したという。記事は、同報告書では「自動車産業は一国の工業力と経済力そしてイノベーション能力を示す指標」であるとし、同時に最もグローバル化が進み、欧米の先進国にとって輸出の柱になっていることからも分かるとおり、「世界的に貿易金額の大きな産業」であると指摘していることを紹介」

 

中国は、見せかけの国際競争力を自慢している。すべて補助金がつけられている事実を隠して見栄を張っているのだ。あのファーウェイ(華為技術)ですら、これまでに総額8兆円の補助金が出ているとWSJ(『ウォール・ストリート・ジャーナル』)がすっぱ抜いている。

 

自動車産業は、雇用吸収力の大きい産業でもある。各国政府は、それだけに国産車育成にかけるエネルギーは大きなものがある。中国は、補助金で育成しようとしているが、これは間違いである。補助金目当てで独立できないのだ。

 


(3)「中国の自動車産業の輸出額は、2013年は460億ドルだったが、18年には606億ドルまで伸び、輸出される自動車の単価も10%以上伸びたことを挙げつつ、「付加価値の高い新エネルギー車の輸出が伸びている」ことを紹介し、中国の電気バスが日本などにも輸出されていることを理由に「中国の自動車産業は世界で評価を得つつある」と主張、その競争力はもはや韓国を超えたと分析していることを伝えた」

 

輸出金額が伸びたことを自慢している。だが、国産車か外資系かの区別がない。中国国産車は、価格の安いこと=補助金漬けである。これは本来、WTO違反である。中国製自動車が補助金なしでどこまで競争できるのか。それは、疑問である

 

中国メディア『今日頭条』(19年8月19日付)で、「日系車と中国車の差はどこにあるのか」と題する記事を掲載し、中国人が中国車ではなく、日系車を好んで購入する理由について説明している。

 

「日系車と中国車の差」は自動車の生命とも呼ぶべき「基幹技術そのもの」にあると指摘。その1つはエンジンに関する技術であるとしたが、ホンダのアース・ドリームス・テクノロジー、マツダの圧縮着火エンジン、スバルの水平対向エンジン等は「すべて世界トップレベルの存在」だと絶賛しているのだ。中国国産エンジンの多くは、三菱製エンジンを「リバースエンジニアリング」したものだと指摘。リバースエンジニアリングは、ある製品を分解したり動作を解析するなどして構造や動作原理を把握する調査手法である。

 

このように、中国車は未だに自慢できるエンジンすら製造できない実情を暴露している。 また、多くの中国車は自動車の基幹技術の一つであるシャーシにおいても、リバースエンジニアリングを採用していると指摘している。こういう実情を見れば、韓国車に勝てるはずがないのだ。間違いなく、「大言壮語」である。