a0001_000269_m
   

中国が、GDPで日本を抜いた2010年当時、中国人は日本を小馬鹿していた。「小日本」と侮辱する言葉を使ったものだ。また、家電などで日本ブランドが消えて行く姿に喝采して、「日本が滅びる」と言っていた。

 

こういう記事に出会うたびに、私はブログでその間違いを指摘し、反論してきた。GDPで日本が抜かれたのは、人口動態において「人口ボーナス」が終わった結果である。中国も2011年以降、そういう状態にはいること。家電が日本から中国へシフトしたのは「人件費の差」である。ただし、日本は最終製品を作らないが、その部品をつくって世界へ供給する。「B2C」から「B2B」へ移行するだけで、収益的にはプラスになる、と言ってきた。

 

中国でいま、日本を小馬鹿にするような記事はほとんど目にすることはなくなった。訪日中国人が、年間1000万人(2019年)も来る時代だ。1000万人の観光客が帰国して、一人10人ずつ日本の土産話をしただけで1億人に達する。日本の実情が正確に伝わる「装置」ができあがっている。これは、日本にとってまたとない「チャンネル」になった。

 

『サーチナ』(1月7日付)は、「尊敬できる日本、『中国人はこれでも日本を馬鹿にできるか』」と題する記事を掲載した。

 

中国メディアの『今日頭条』(1月3日付)は、日本の尊敬できる面について紹介し、「これでも日本を馬鹿にできるか」とする記事を掲載した。

(1)「記事はまず、中国人に感心されている日本のすごいところを3つ紹介。それは、日本の「清潔さ」、「親切さ」、「便利さ」だという。清潔さに関しては、中国との大きな違いは「一人ひとりが清掃工」であることだと指摘。中国では道路などを掃除する専門の清掃工がいるが、日本にはいない。それでもきれいなのは各自がごみを持ち帰ることで清潔さを保っていると、驚きを持って伝えている」

 

日本人が、他人と違うことをしない背景には、「恥」の意識が強いのであろう。これは、武士道精神から来ていると思われる。戦時中、戦争で敵の捕虜になることを「最大の恥」と教え込んだが、武士道の流れだ。


(2)「親切さに関しては、「あまりに親切なので動機を疑うほど」だと紹介。裏を返すと中国では親切にしてくる人には大抵、別の目的があるということだろう。記事の筆者は、日本でウインドーショッピングした際に、買わなくても店員が微笑んで見守ってくれていたと振り返った。日本に来ると皆親切で気分が良く、ある中国人は気分が落ち込むと日本に気分転換に来るほどだという」

 

日本人が、お客に親切であるのは「島国」であることも影響している。相手に対して不親切なことをすれば必ず、身元が明らかになる。その場合、家族や大袈裟に言えば「一門」の恥になる。古来、農業社会であった。一族の助け合う精神は、他人に対しても同様のもてなしをするのであろう。



(3)「便利さに関しては、日本の商品は何でも利用者のことを考えていると紹介。日本の家電が発展しているのは、「便利至上主義」の日本市場に合わせて作るので、究極に便利な家電ができるからだと分析した。日本の家電には便利な機能が多く付いているものが多いが、これは利用者の視点で設計しているからだろう」

 

江戸時代の「からくり人形」や「和時計」は、時流に合わせた「便利至上主義」と言える。「和時計」は、当時の西洋では、すでに1日24時間の定時法が採用されていたが、日本ではそれとは全く違った「不定時法という方法で時間を数えていた。季節に合せた時間の計り方で、それはそれで合理的であった。この日本独特の方法が、発明・発見の原動力になったと見られる。

(4)「こうしたことは、中国人にはなかなか真似できることではなく、ゆえに日本を尊敬する理由となっているようだ。やはり「日本を馬鹿にすることはできない」と言えるだろう」

 

中国は、孔子による儒教の影響が余りにも大きく、墨子(ぼくし)の論理学を攻撃して根絶やしにした。これが、近代科学の基本になる帰納法や演繹法という思考方式を育てなかった。日本は、江戸時代から蘭学を取り入れ、近代科学への助走を始めていた。この背後には、「和算」という日本独特の数学が存在した。江戸時代に、高度な代数・整数方程式論・解析学・幾何学が実用の範囲を超えて発達していたことは日本の誇りである。

 

韓国は、日本を馬鹿にすることが「生きがい」になっている国である。これは朝鮮において、儒教でも後世の朱子学の影響が最も強く出ている結果である。朱子学では、一生懸命に徳を積めば、他者よりも優位な立場に立つという思考方式になっている。朱子学は、科挙試験の科目になり、これを学んだ知識人層は両班(やんばん)と呼ばれる身分階層を形成した。仏教だけでなく同じ儒教の一派である陽明学さえも異端として激しく弾圧した。朝鮮では、中国以上に朱子学にもとづく社会の統制が強固になり、それが朝鮮の近代化を阻む要因になった。

 

未だに、「敵―味方」に分かれた争いを続けている国である。中国よりも近代化意識は低いと見るべきだ。論より証拠に、朝鮮に朱子学が入って来たのは李朝(1392~1910年)以来である。600年以上も、この「独り善がり」な精神構造になっている。文大統領の発言には、朱子学による「韓国優越感」が滲み出ている。反日運動は、韓国朱子学のどうにもならない硬直性の表れと見るべきだろう。日本は、韓国に対して「悪いことは悪い」とはっきり伝えるべきだ。たとえ、摩擦があっても尻込みしてはならない。