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中国人は、訪日外国人観光客数で約30%を占め、昨年は1000万人にも達した。それだけ、日本に魅力を感じてくれるのだろう。この流れは、日本での居住者増加になっている。最新データ(2018年末の法務省調べ)によると、外国人日本居住者数は次のようになっている。増減率は、2017年比である。在留カード及び特別永住者証明書上に表記された国籍・地域である。

 

(1) 中   国      764,720人 (構成比28.0%) (+ 4.6%)
(2)
 韓   国      449,634人 (   16.5%) (- 0.2%)
(3)
 ベトナム       330,835人 (   12.1%) (+26.1%)
(4)
 フィリピン      271,289人 (    9.9%) (+ 4.1%)
(5)
 ブラジル       201,865人 (    7.4%) (+ 5.5%)
(6)
 ネパール           88,951人 (    3.3%) (+11.1%)
(9)
 インドネシア         56,346人 (    2.1%) (+12.7%)

 

このデータを見ると、韓国が微減である。日韓関係の悪化を反映したものだろう。ベトナムは26.1%もの増加である。TPP(環太平洋経済連携協定)結成では、ベトナムが日本を支援してくれた事情もあり、日本・ベトナム関係は過去最高である。そういう外交面の関係を反映している。

 

中国は、外国人居住数の約3割を占めている。日中関係の良好さを映したものだが、日本旅行でのリピーターは約5割にも達しているので、日本居住者の増加になっているのだろう。

 

『サーチナ』(1月10日付)は、「日本で暮らしている中国人は中国に住んでいる時よりも幸せなのか」と題する記事を掲載した。

 

日本に移民したいという中国人はますます増えているようだ。その理由には、仕事や学校、環境の良さなど様々な要素があるのだろうが、日本では中国よりも良い暮らしができるのだろうか。中国メディア『今日頭条』(1月6日付)は、「在日中国人は中国に住んでいる時よりも幸せなのか」と題する記事を掲載した。

(1)「記事の中国人筆者は、日本に住んでいる中国人の友人2人を紹介。1人の男性は中学生の時に、日本で働く親と一緒に日本に来たそうだ。卒業後に日本で就職し、今はカメラマンの仕事をしているという。日本の生活について、学生時代は非常に校則が厳しいと感じたが、ルールを良く守る日本人を評価しており、日本という社会に対しては良し悪しだと感じているようである。仕事に関しては、日本は中国人にとって魅力ある場所のようだ。日本は先進国なだけあり給料は高く、中国と比べて職業による収入格差が小さく、そのうえ今は訪日中国人の増加で、中国人が日本で仕事を探すのが比較的容易になっているだからだという

 

下線部は、訪日中国人の増加でその関連ビジネスの雇用が増えているという意味である。日本の著名な経済学者は、10年後に日本人が中国へ出稼ぎに行くという説を出している。これは、中国経済の分析が不足している結果で、過去の高成長イメージで捉えている影響だろう。日本人が中国へ出稼ぎに行く時代は来ない。

 


(2)「別の人は、留学で日本に来てそのまま残ったそうで、「中国に近い」大阪で働くことにしたためか、ネットで見るような「日本人のよそよそしさ」は感じないと紹介している。周りの日本人は中国人のように細かいことにこだわらず親切で、休みの時には一緒に遊びに行くほど親しくなり壁は感じないとしている。人間関係に関しては、大阪なら難しくないということらしい。しかし不満もあり、日本の会社は給料が能力ではなく勤務年数に応じて計算されることに納得がいかず、脱サラして自分で会社を立ち上げたそうだ。しかし日本では起業するにもリスクが高いとしている。現時点では帰化する予定はないが、日本では帰化せず永住権でも日本人とほぼ同じ福祉が受けられ、ないのは選挙権と被選挙権ぐらいだからだという」

 

中国人が、日本で脱サラして起業してもリスクが高いという。これは、日本人が中国で起業しても難しいのと同じ理由であろう。外国人では、その国の微妙な点、銀行と取引など軌道に乗るまでには、「信用の蓄積」が不足しているからだ。

 

(3)「2人とも日本で生活することに対して良い面もあれば不満な点もあるようだ。ただ、日本に住み続けるつもりでいることからすると、総合的に「日本の生活は幸せ」なのだろう。記事に対して、「中国よりも幸せに決まっている」、「これだけたくさんの人が日本に住み続けているというのは、100%幸せに決まっている」などの意見が寄せられた。また在日11年という中国人は「何でも人頼みではない」ので人間関係がシンプルだと紹介している。やはり日本は在日中国人にとって、総合的に「幸せな国」になっているようだ」

 

下線部分は、日本が「人縁社会」でないから人間関係があっさりしていることを評価している。中国では、「人縁関係」にどっぷりと浸かっているので、それが苦手な人は日本向きであろう。