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韓国の「反日弾」となっている福島原発問題は、日本を貶める最大の武器として使われている。福島食材が放射能汚染されている、と科学的な根拠を無視して世界中に喧伝しているからだ。日本がいくら誠意を込めて、科学的根拠を説明しても聞く耳、持たずである。

 

韓国の民間団体は、東京五輪の聖火リレーランナーが、防護服と防毒マスクを着用して走る姿を描いたポスターを制作した。1月6日にソウルの在韓日本大使館新築工事現場のフェンスに掲示したほどの嫌がらせをしている。このポスターは、2011年3月に起きた福島第1原発爆発事故の影響で、7月24日に開会する東京五輪で放射能安全に対する懸念が提起されかねないというメッセージを盛り込んだもの。以上は、『中央日報』(2月13日付)が報じた。

『中央日報』(2月19日付)は、「福島食材 『そっちの国よりきれい』日本復興相 『輸入規制』韓国批判」と題する記事を掲載した。

 

日本当局者が福島県を含む近隣8県の水産物の輸入を規制している韓国政府を批判した。田中和徳・復興相は18日の記者会見で、2011年原発爆発事故が起こった福島県の食材輸出問題について「そっちの国よりよっぽど安全だし、きれいだ」と話した。



(1)「田中復興相は、「福島の食材は日本の中でも問題はない低い(放射能の)数値だ。韓国の(食材の)数値も把握している」としながら「日本は世界中でもっとも厳しい基準をクリアしているものを流通させている」と強調した。田中復興相は日本政府が2012年10月から放射性物質であるセシウムの濃度基準を1キログラムあたり100ベクレルに強化したと付け加えた。韓国のセシウム濃度基準は1キログラムあたり370ベクレルだ。米国は1200ベクレル、欧州連合(EU)は1250ベクレルを超えない水準で流通を許可している」

 

セシウム濃度基準(1キログラム当り)は、各国で次のようになっている。

日本  100ベクトル

韓国  370ベクトル

米国 1200ベクトル

EU 1250ベクトル

 

これを見れば一目瞭然、日本が最も厳しい基準を設けていることが分かる。それにも関わらず、韓国は意図的に「反日弾」に悪用している。

 

(2)「韓国は2013年9月から福島など8県で獲れた水産物の輸入を全面的に禁止してきた。日本産食品の全品目に対しても、セシウムなどが微量でも検出された場合、追加検査を要求した。これに対して日本政府は「規制に科学的根拠がなく、自由貿易の妨げになっている」として、2015年4月に世界貿易機関(WTO)に提訴したが、韓国政府は昨年4月にこの紛争で勝訴している。当時、WTOは世界各国の政府は裁量的に安全基準を設定することができると認めた」。現在、韓国の他にも台湾、中国、香港、マカオなど5カ国が日本産食材の輸入を規制しており、その他にインドネシアやEUなど15カ国は自主的に設定した制限的な規制策を打ち出している状態だ」

 

昨年4月のWTOの最終審では、日本の科学的根拠を認めて「無害」としたが、韓国の「裁量性」も認めるという、あやふやな決定を下した。これをもって韓国は「勝訴」したと国内に説明している。日本は、「日本の根拠が認められた」という認識である。

 

WTOが、韓国の「裁量」に委ねたのは、韓国だけに通じることである。日本に対する放射能汚染非難は、全く根拠がないのだ。韓国は、東京五輪で選手団の食材に韓国産を持ち込むとしている。日本よりもセシウム濃度の高い食材を持ち込むのである。日本は、これを拒否できるはずである。日本政府は、堂々とその旨を韓国に通知して持ち込みを禁じるべきだ。