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新型コロナウイルス猛威の中で、中国の日系車売上がさほど影響を受けず、販売台数を維持していることに現地メディアがエールを送っている。1月の乗用車販売台数は、全体で前年同月比20.2%減に落込んだ。日系車は次のような実績を残した。

 

トヨタ -1.2%

日産 -11.8%

ホンダ  9.8%

 

ホンダが、9.8%増である。トヨタは1.2%の微減に止まった。これは、嵐の中で「健闘」していると評価して良い実績である。

 

『サーチナ』(2月12日付)は、「日系車の実力は凄まじい! 新型コロナウイルスで消費減退でも」と題する記事を掲載した。

 

新型コロナウイルスによる感染拡大が続く中国。景気減速に対する懸念が高まるなか、中国メディアの今日頭条は10日、新型コロナウイルスによって中国では消費の落ち込みが見られることを指摘する一方、「新型コロナウイルスが日系車の実力を炙り出した」と主張する記事を掲載した。



(1)「記事は、春節(旧正月)の連休ごろまでは4S店(販売:Sales、部品:Sparepart、アフターサービス:Service、情報フィードバック:Survey)と呼ばれる自動車ディーラーを訪れる消費者は大勢いたと指摘する一方、新型コロナウイルスが中国社会で大きな関心を集めはじめると、4S店を訪れる消費者の数は大きく減少してしまったと紹介。消費も減少しており、2020年1月の自動車販売台数が例年より大きく落ち込むのは間違いないと指摘した(注:20.2%減)。

 

中国全体の1月乗用車販売台数は、前年同月比20.2%減になった。こういう厳しい環境下で、日系車が健闘していることは注目すべき現象である。故障率の低さ、中古になっても価格は大きく下げない、燃費の良さという点が消費者から支持を得ている理由となっている。


(2)「記事では、中国の自動車市場において、「日系車が市場全体の足を引っ張ることはまずなく、むしろ不景気でも販売台数を伸ばしてきた存在だ」と強調し、それは日系車の燃費が良く、耐久性も高いという強みが中国人消費者に認められているためだと指摘した。続けて、新型コロナウイルスの感染拡大が始まっていた1月の販売台数を見てみると、東風日産は前年同月に比べて8.1%の減少だったと指摘する一方で、日産の高級車ブランドであるインフィニティの販売は同4.3%増だったと紹介。中国メーカーのなかには30%以上も販売台数を減らしたメーカーもあるなかで、日産の販売台数は決して悪くないことを指摘した」

 

日産は11.8%減になったが、高級車ブランドであるインフィニティの販売は同4.3%増だった。

 


(3)「マツダの1月の販売台数は前年同月比8.2%減だったと紹介。長安マツダの販売台数は同15.2%減だったが、一汽マツダの販売台数は同7.5%増だったと紹介した。また、トヨタの販売台数は同1.2%減にとどまったと指摘し、レクサスの販売台数はまだ明らかになっていないものの「おそらく前年より伸びているだろう」と強調。ホンダの販売台数もまだ公表されていないとしながらも(注:9.8%増)、「新型コロナウイルスの感染拡大によって、中国メーカーが販売台数を大きく減らすなか、微減にとどまったり、逆に販売台数を伸ばしている日系車の実力は凄まじいものがある」と主張し、「新型コロナウイルスが日系車の実力を炙り出した」と伝えた」

 

中国における日本人気の盛り上がりも、日系車販売を支えている理由であろう。中国で新型コロナウイルスが発症以来、日本が積極的に衛生用品などを贈っており、「親日ムード」が高まっている。こういう日中間の良好な雰囲気が、日系車への親しみをもたらす背景であろう。