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韓国政府は23日午後に急遽、新型コロナウイルス感染者激増に絡んで、警戒度最高の「深刻」に引上げた。この措置が、海外で韓国人入国を締め出す理由にされるのでないか、と気遣われてきた。その恐れがとうとう、現実問題になった。イスラエルが、韓国人旅行者全員の入国を認めず、イスラエル政府の費用でチャーター機を用意するという事態を招いている。

 

『朝鮮日報』(2月24日付)は、「イスラエル、韓国人1300人『無料チャーター機用意するから帰ってくれ』」と題する記事を掲載した。

 

イスラエルに滞在中の聖地巡礼客ら韓国人約1300人に対し、イスラエル政府が自国の航空機で帰国を支援する案を検討していると伝えられた。イスラエル政府は帰国便の費用を全額自分たちで負担する考えだという。

 

韓国外交部当局者が24日、「イスラエル政府が自費で航空便を用意して、同国を旅行中の我が国民の帰国を助けることを提案してきたので、両国で協議しているところだ。航空機の準備などについて話し合う部分が多く、まだ確定していない状況だ」と明らかにしたものだ」

 

(1)「イスラエル政府は22日午後730分ごろ、同国のベン・グリオン国際空港に到着した大韓航空KE957便に乗ってきた韓国人に対して入国禁止措置を取った。事前予告はなかった。これに韓国外交部が強く抗議すると、イスラエル側は自国の航空便で帰国を支援すると提案してきたとのことだ。22日現在でイスラエルに滞在している韓国人の短期滞在者は約1600人だという」

 

(2)「イスラエル政府の入国禁止措置により、KE957便で韓国からイスラエルに同日やって来た人々がそのまま韓国に引き返すことになったため、この便にイスラエルから乗って韓国に帰ろうとしていた約130人は空港に足止めされた。これらの人々に対して大韓航空側はアライアンス(航空連合)を結んでいる他国籍機で近隣諸国を経由し、帰国できるよう航空便を用意した。この方法で22日以降、イスラエルを離れて帰国した韓国人は約300人に達するとのことだ」

 

イスラエル側が、韓国人入国を拒否したことは、「新型コロナウイルス」感染症拡大を阻止するという意味で致し方ないであろう。

 


(3)「まだイスラエルには、韓国人短期滞在者が約1300人残っている。このため、イスラエル政府は自国の航空便を動員して韓国人の帰国を支援する考えだという。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を懸念して、韓国人の早期帰国を望んでいるようだ。韓国政府は約1300人もの人員を短期間に一方的に帰国させるのは難しいという立場だ。個別の旅行日程があるため、政府が出て帰国を要求するのは難しいという面もある。現地に残った韓国人観光客らは現在、宿泊施設が韓国人の宿泊を拒否しているため、困難に陥っていると言われる。韓国外交部当局者は「現地で我が国民に不便がないよう、領事助力をもって最大限支援している」と語った」。

 

イスラエルでは、韓国人観光客に対して宿泊を拒否する動きも見られる。これは、行きすぎた話であり、韓国政府は抗議すべきだ。

 

日本でも今後、感染者が激増すれば、日本人旅行者がこういう措置を受けるかも知れない。互いに最大限の努力をして国内感染者を減らし、不名誉な扱いを受けぬようにするほかない。米国は、中国人旅行客を受入れず、米中航空路線も閉鎖している。過激な措置に思われたが、後から振り返れば、これが最善の予防策であった。国益確保という意味では、必要かも知れない。今後の課題として、日本は海外での伝染病発生の際、どのような対応するかを事前に決めておけば、感情論を交えずそれに沿った行動が取れるであろう。