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文政権は、4月15日の総選挙を目前にして手痛い打撃を受けている。「新型コロナウイルス」の感染者が激増しているからだ。

 

24日現在で、韓国からの入国を禁止している国はイスラエル、バーレーン、ヨルダン、キリバス、サモア、米領サモアの6カ国にあがっている。今後、入国手続きを強化したり韓国旅行自制を勧告する国が、増え続けるものとみられる。すでに英国やブルネイなど9カ国は、韓国に入国した人を隔離して検疫している。政府代表団や企業幹部などの入国を認めたカタールを除いた多くの国が、2週間程度の自宅隔離など厳しい検疫を要求している。

 

韓国大統領は、中国に対してご機嫌取り風の発言をしてきたことも、韓国国民の批判対象になっている。最近の中韓首脳による電話会談で、文氏は「中韓運命共同体論」を発言している。「新型コロナウイルス」が蔓延する中で、韓国が感染震源地の中国と運命共同体とは行き過ぎたお世辞であるという理由だ。

 

文氏は、中国にお世辞を言えば習近平氏の訪韓計画がより確実になる、といった思惑を秘めた発言である。これが、総選挙で与党が有利になるという狙いだ。文氏の頭は、総選挙対策で一杯になっている。



『中央日報』(2月24日付)は、「中国から来る外国人の入国、全面禁止せよ」と題する社説を掲載した

 

新型コロナウイルスによる肺炎感染者が先週末に爆発的に増え、死亡者が続出している。全国感染に無症状感染、軍隊感染など懸念したことがひとつずつ現実となっている。週末中は全国民が恐怖に震え、特に感染者が集中した大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンブクド)はパニック状態だ。各国が韓国人の入国を拒否する「コリアフォビア」も拡散している。

中国政府の顔色をうかがいまごまごしてゴールデンタイムを逃した文在寅(ムン・ジェイン)政権の防疫失敗が苛酷な代価を招いたのだ。政府はもっと大きな犠牲が出る前に防疫の基本、すなわち流入遮断に出なければならない。いまからでも中国から来る外国人の入国を全面禁止すべきだ。

(1)「湖北省旅行者の入国だけ防ぐ現行の方式では感染拡散を防ぐことはできない。大韓医師協会はすでに6回も政府に全面入国禁止を勧告した。中国人留学生7万人のうち3万8000人がまだ中国におり、今週1万人が韓国に戻ってくる予定だ。韓国の大学の対応能力を考慮すると、留学生が追加拡散の「時限爆弾」になる懸念は大きい。情報統制と統計歪曲で不信を受ける中国で死亡者数が2400人を超える大惨事が起きているが、韓国はどんな理由でこれほどぐずぐず動くのか。政権の利益が国民の生命より大切なのか。中国から来る外国人に対する全面入国禁止はこれ以上遅らせることではない」

当面は、中国人留学生が感染震源地の中国から帰っている。今週、まず1万人が韓国に戻る予定だという。この人たちの中に感染者が紛れていれば、さらに、感染の輪を大きくする結果になりかねない。韓国政府は、国内の幼稚園・小中高の始業式を1週間、延ばしているところだ。中国人留学生の対応を早く決めて、入国を遅らせる措置も必要になろう。

 

(2)「韓国政府が中国の顔色をうかがい、総選挙勝利に没頭する渦中に伝染病は文字通り全国各地で荒れ狂っている。国民の日常生活は萎縮状態を超えて事実上まひしている。集団感染が発生した大邱は通りから人影が消えるほどのパニック状態だ。何より政府が危機管理に失敗したために国際社会で韓国のイメージは短期間に急転直下で急落し残念だ。外信は韓国の感染者がわずか4日間で6倍に増えたとトップニュースで伝えている。米CNNは「韓国は中国本土を除くと新型肺炎発生実態が最悪な国のひとつ」と報道した。国の恥さらしだ。こういうことでは韓国が「第2の中国」になりかねないという懸念と心配が多い。こうしたことが青瓦台と与党があれほど強調してきた「韓中運命共同体」の実体ではないだろう」

 

韓国は、「第二の中国」と呼ばれ始めている。政治的にご機嫌取りする姿は、まさに「第二の中国」と言われて当然である。中国に対して外交的な抗議など、絶対にできないほど、萎縮しきっている。独立国として面目ない姿勢だ。こういう文政権の対応である以上、中国に対して毅然とした姿勢で要求することは不可能であろう。それほど、中国に対する態度が甘いのである。



(3)「イスラエルは、事前予告もなく韓国の航空機が飛んでいる間に突然、韓国人入国禁止措置を断行し韓国国民が屈辱を受けた。韓国を「地域社会拡散国」と規定した米疾病管理予防センター(CDC)は韓国に対して2段階旅行警報を発令した。台湾も韓国の旅行警報を2段階に引き上げ、ベトナムとタイは韓国行きの航空便を取り消した」

 

イランから屈辱を受けた形だが、イランは感染者増加を防ぐという意味で対応している以上、韓国は甘んじて受けるほかない。感染症の患者が増えると、他国からそれ相応の防御対応を受けるのはやむを得ないのだ。その点、中国政府は自らの責任を棚に上げて、感染防止策を取る国を非難している。まさに、逆立ちした外交感覚である。

(4)「これに先立ち内外の感染症専門家らは今回のコロナウイルスが無症状感染状態で他人に伝染が可能だと警告した。それでも政府は専門家らの警告に耳を傾けず事態をここまで拡大させた。伝染病の様相が以前と違うだけに疾病管理本部の対応も過去とは変わらなければならない。だれもが感染症対応指針を徹底的に順守し、改めて緊張のひもを引き締め伝染病危機を克服すべきだ」

 

韓国政府は、中国への配慮が先に立ち、国内での感染症へ警戒が希薄であった。できるだけ、軽く見るような発言を繰返して、国民の警戒感を緩めてしまった。その点で、政府の落ち度は責められて当然であろう。